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めんどい ※光陽目線
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「はぁ……めんどい」
もう、口癖になるくらいこのフレーズばかり浮かんでくる。
母さんが結婚する。といい始めたときはとくに何も思ってなかった。他人事のように相づちしていた。
だが、いざ自分が引っ越すことになると他人事でもなくなる。
しかも相手も子連れってことで、俺に弟ができるらしい。
なんでよりによって弟なんだよ、、どーせだったら妹がよかったわ…
お兄ちゃんとか言われたいって願望もないわけではない、
ふぅー…まぁ、いっか
適当に過ごして、適当に生きる。1番楽な生き方。
正直、色々悩んで考えるのとか相に合わないしめんどくさい。
今日、朝、母さんに言われた。
「今日、将さんとデートにいってくるわっ光陽は先に将さんちにいっててね、物は後で送るから持っていかなくてもいいわよ、」
無言応答する
「たぶん、斗真くんがいるから仲良くするのよ?」
ちょっと不安な顔で言い聞かせるようにいってきた。たぶん、俺はあまり話さないから、そこを案じているのだと想う。
無言で頷く
「じゃ、いってくるわねっ」
それだけ言い残して、高いヒール、化粧、服、気合十分な母はでていった。
違う土地、違う学校、増える家族か
あー…考えるだけでも
「…めんどい」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここか…
母からもらった住所を確認すると、たぶんここのはずだ。
表札には『宮野』の文字が刻まれていた
今日から俺は宮野光陽になる
母から鍵はもらったのだから、入ればいいのだが、チャイムは鳴らしたほうがいいよな?
ピーンポーン
…
ピーンポーン
………
もしかして、誰もいないのか?
いるって言ったじゃないか…母は抜けたとこがある、いつものことか…
はぁーと深いため息がでる。
あーもう、いいや、俺は鍵穴にスペアキーを差し込んだ。
ガチャ
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