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めそめそすんじゃねぇ!
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はぁ…もうすぐ、家につけるな…。
瑠衣は溜め息をつきながら、歩いていた。
ここの先にある公園を抜ければ、白李の神社に着く。
完全に元気をなくした瑠衣は、
肩を落としながら歩いていた。
すると、公園のベンチに座っている
千早(瑠衣)の弟の、篠井 智樹が居た。
(智樹…?あいつ、こんな時間に何してんだ…?いつもなら帰ってきてる時間なのに…)
自分の家族がこんな夜に1人で居たら誰でも気になるだろう。
瑠衣は思い切って、智樹に近づき話しかけた。
「…とも…っじゃなくて、君、こんな時間に何してるの…?」
智樹はこんな寂れた公園に、誰も居ないと思っていたので瑠衣を見ると、
驚いた顔をしていた。
「…っ!…なんでここに人がっ…。」
遠くから見たときはわからなかったが智樹の目尻は、泣いたのか赤く晴れていた。
智樹は、赤く腫れている目尻を見せないように通学用バックで顔を隠していた。
「あなた、…っ何のようですか…っ?…放っておいてくださいっ…。」
智樹はバックで顔を隠しているままで、瑠衣にそう言った。
(っ…たくこいつ。めんどくせー…。けど、まぁ話くらいは聞いてやっか。)
結局、男になっても瑠衣は智樹の
お姉ちゃんなのであった。
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