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「じゃあこの子任せるわね。時間があるときは帰ってくるから良い子にね〜」
「…うん!」
「お土産もちゃんと買ってくるからな!何かあるときはこの人に言いなさい」
「……ん」
「じゃあお願いするわ、裕也さん」
「あーはいはい。いってらっしゃいな」
朝早くにこの子……弟の子供を預かることになった。仕事の都合で海外暮らしだそうだ。
2人はタクシーで早々に行ってしまった。
ぶっちゃけ何をどうしたらいいのか分からない訳だが……
えーっと、この子名前なんだっけ……
俺はその子の視線に合わせて膝をついた。
「えーと…きみ、名前なんだっけ」
「ぼく……有馬(ありま)。竹下有馬…」
「そうそう有馬! 俺は二口 裕也(ふたくち ゆうや)だ。まあ簡単におじさんと呼べ」
「……お、おじ…さん?」
有馬は今にも泣きそうに目を潤ませていた。
そうか、親と離れて暮らすんだから寂しいし不安だよな
よしよしと頭を撫でる。するとなにかが切れたようにおれに抱きついて泣きじゃくった。
どうやら親の前では強がっていたみたいだ。
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