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小説に必要な資料や道具を揃えて好きな本とかもいろいろ買ってから有馬を迎えに行った。
いつもより早く学校に着いてしまい、パラパラと買ったばかりの小説を読んでいるとチラチラと生徒の姿が見えはじめた。
その中を眺めてたら相変わらず可愛い有馬の姿が見えた。読んでいた小説を終いよろよろと歩いていると、有馬が誰かと一緒にいるのを見かけて思わず足が止まった。
その子は有馬と同じ学年の子らしく仲良さそうに話してる。
……ガキにヤキモチ妬くとか…ありえないだろ…
わしゃわしゃと髪を掻いて有馬の方へと向かう。でも有馬が嬉しそうにその子のことを見てるのを見て、さっきまでの大人な気持ちがどこかへいってしまった。
ぎゅぅっと後ろから有馬を抱き寄せておれへと意識を移させる。
……おれはどんだけガキなんだ
おれだけを見ててほしくて、おれにだけその笑顔を向けていてほしくて……
「え〜でもおじさんむすってしてるよ?」
「………べつにしてない」
そんなの有馬に悪いからいまはガマンしてやるよ
有馬に気づかれないようにうすく笑い学校を後にした。
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