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無事にダンスも終わり、次は5年生の騎馬戦が始まろうとしていた。
僕は自分のテントへもどりお茶を飲みながら、いそいそと準備をしてる5年生を眺めた。
「楽しかったよなあ、騎馬戦!!去年は俺が上に乗ったんだぜ」
「そうそう!ヒロ君はりきりすぎて途中で馬崩れちゃったのよね?」
「へえ…」
僕を間にはさみ、ヒロ君と美香ちゃんが昔のことについて話し出して、僕は顔に笑顔をはりつけて過ごした。
……
僕だけ……知らないや…
なんだか1人じゃないのに、『1人』だなあ…
「有馬は?前の学校で騎馬戦あった?」
「えっ…?」
ふいにヒロ君に聞かれ、間抜けな声を出してしまった。
「う、う〜ん……無かった…かも」
「まじ!?じゃ他にどんなんがあった?」
「んー……なにがあったかな」
「ちょっと!ヒロ君あんまり有馬くんを困らせないよーに!!どこもそんなに変わらないでしょ」
「なんだとー!!そんなん分かんねーじゃんか!!!」
「…あははっ」
また2人の言い争いがはじまってしまった。
けど、今度は不思議と楽しくて…
自然と笑顔になれた。
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