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文化祭 2日目 vol.7
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「母さんっ!」
中庭の隅っこ、体育館のすぐ傍で
小さな段差に腰掛けていた
その周りには何人かの男子生徒
どういう訳か絡まれているらしい。
三人の男共を掻き分けて母さんの傍に行く
「雛…?!」
「何してんだよ!早く、行くよ!!」
母さんの腕を掴んで、輪の中を抜け出そうとしたが、最初はすんなりと割り込めたものの出るのは難しいようだった。
「ちょっと、困るなぁー?」
「なんですか、邪魔です。」
出来る限り睨みつける
「お前、邪魔だとよwww」
俺の視線など気にしないような態度
「うるせーなぁ、おい。俺、今イライラしてんだよね。」
お前の心情なんか知らねーよ
「という事で、遊ぼ?気持ちいい事して♪」
「すみません、無理です。これから人と約束があるので」
適当に嘘をでっち上げる
母さんは少し驚いた顔をした。
「馬鹿正直にほんまの事、言わんのよ?」
コソっと耳打ちし、改めて男共を睨みつける
「作戦会議は終わりましたかぁ?ww」
「お兄さん達って、昨日の夜〇〇っていうバス停の所に居ましたよね?」
「は?何でお前が……」
「はぁ…やっぱり…ボコられて逃げ出してた人だw」
「おいおい、お口が過ぎるんじゃねぇのか?」
「あぁ、可哀想な人達。これから、その人と約束があるんだけどなぁ…ほら、もうすぐしたら来ますよ?」
「…?!本当にそうなれば、今度は逆にボコしてやるぜ?」
「そうですか!じゃぁ、呼んできますね!待ってて下さい!」
「そう言って逃げるつもりじゃねぇよな?」
「まさか!!心配なら、連絡先教えましょうか?」
「あぁ…」
「あ、でも、いまは携帯がないんでした…番号言うので覚えれますか?」
「あ?」
「一度しか言いませんからね?○○○-○○○○-○○○○です!じゃぁ、呼んできまーす!!」
早口にそう言い残して、男の間をすり抜け駆け足で校舎の中に逃げ込んだ
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