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14 帝side
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母さんがこんなに心配してたなんて思わなかった。
久しぶりの家は… 懐かしい。
「今日は泊まって。 久しぶりに帝の好きなものにするから」
10年ずっと食べなかったのよと笑う母さん。
なんだ。
ちゃんと愛されてたのか…
「翔くんと話したいから帝は父さんのところに行きなさい?」
「 」
書斎のドアをノックする。
「失礼します」
「帝!」
ドアまで駆け寄ってきて いきなり頬を殴られた。
「10年も連絡しないで何していたんだ!」
「……」
「高校まではまあ良かったんだ… 卒業してからはなにも聞かなかったから心配したんだ。母さんに謝れ!」
「謝り…ました」
「母さんは毎日のようにおまえの話をしてたぞ」
「ごめんなさい…」
「いや、もういい。 元気そうでよかった。大きくなったな…」
父さんは170前後の身長で、俺のほうが何センチか高いくらい。
まあ中3のときは160過ぎとか そんくらいだったからな。
「もう顔も見ずに逝くかと思ってた」
「ごめんなさい… 父さん」
「もういいんだよ」
髪をわしゃわしゃとなでて、下に行ってしまった。
「なんだよ… わかりづれぇ…」
愛情って こんなもんなんだって思ってた。
でもこんな大きいなんて思ってなかった。
ほんと まだまだガキだな。
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