アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
04
-
「お帰り。日向クン」
ベッドから身を起こし、はんなりと表情をつくる狛枝を見る。
自分が家につくより早く、気配を感じ、目を覚ましたのだ。
「何もなかったか?」
「うん!」
お陰でよく眠れたよ!とにこにこ微笑う彼に近寄って、額に張り付く色素の薄い髪を一筋すくう。
ねえねえ日向クン、と狛枝がすり寄る。
「ご飯にする?お風呂にする?それともボク?」
ぺらぺらとしゃべる口唇を塞ぐように口付ける。薄い口唇を重ね、角度を変え、柔らかく喰み、舐める。
「…ンッ…ゃ…日向クン…せっかち…」
ゆるゆると長い腕が伸ばされ、頭を抱えられる。肩を掴み、ついばむように何度も口付けた。
ベッドに倒れ込み、お互いの衣服を性急に脱がし、絡み合う。
日向は同性どころか、セックス自体初めてだったが、狛枝とは何の問題もなく通じることが出来た。
むしろ、その身体に溺れて行っていた。
吸血鬼の特性なのか、同性という嫌悪感をほとんど感じさせることなく抱いた。そして独りで処理する時と桁違いの快楽と満足を得た。
淋しさを埋め合わせるようなセックスと、狛枝から漂う色香に惑わされ、日向は欲求に抵抗することが出来なくなっていた。
「ん…ゃあ…先に…飲ませて」
キスをしながら器用にしゃべり、股間を押し揉んで来る。その仕草がいちいち脳を侵す。
狛枝はほとんど食事を摂らない。
一緒にいる時は食事で同席するが、水か牛乳という水分と、この辺りではいささか貴重な果物しか彼の飢えを満たすことはないらしい。
日向が出す食べ物に興味を持って、口を付けてはみるが、大概のものはお気に召さないらしい。
そんな彼が唯一食べたいと思うのが、日向らしい。何でも非常に美味しいのだとか。
下着まで脱ぎ、ためらうことなく日向の性器をくわえる。
その薄い口唇にくわえられる自分の性器のギャップがひど過ぎて、日向は目眩にも似た欲情が身体を這い上がるのを感じる。なんてエロいんだこいつ。
「…んっ…んぷ…んンッ」
舌で唾液を塗り付け、てらてらと濡れたモノを口に含む。音を立てて口唇と舌で扱き上げて来る。
じゅぷじゅぷといやらしい音が、わざと音を立ててるんじゃないかというくらい脳髄に響く。たまに口唇を離し、息をついてからまたくわえる。
ためらいのない動作と、濡れた上目遣いが神経を焦がす。腰に重い欲望が溜まってゆく。
「ぅあ…あ…ッ…狛枝…ッ」
吐く息の熱さに冷静さが失われる。呼吸のすき間から相手の名前を呼び、もっとゆっくりと懇願する。
不意に刺激がはなれたかと思えば、潤んだ睛と視線が合う。
「ヤダ…日向クンのミルク…早く頂戴…」
そのまま、一旦竿から口唇を離し、袋のほうに触れて、ぱくりとくわえられた。
「…んん…ここに…日向クンのせーし…たっぷり入ってんでしょ…っ…ン」
しゃべりながら刺激してくる絵面のひどさに、思わずその頭に手を這わせた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
4 / 4