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どんよりとしたこの空のように心の奥底に巣食う蟠りは、彼が原因なのだと篤志は自覚していた。
しかしその正体が何なのか、いくら考えてみても答えは見つからないでいる。
篤志は元々口下手で人付き合いが苦手だった。
気がついたら自然と周囲との距離を置くようになっていた。
高校に入る前は、無理をして人間関係を築こうとした時期もあったが、途中で馬鹿馬鹿しくなってやめてしまった。
客観的に物事を見る性格が災いしたと言っていいだろう。
そんな風に十八年間を、なんとなく過ごしてきた篤志の前に彼は突然現われたのだ。
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