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だがそれも清人の前では通用しないらしい。
「あ、驚いた?現国の授業フケる時はいつも屋上だもんなぁ」
「……」
自分の手の内が完全に読まれている様で、それが何となく悔しくて篤志はそのまま黙っているが、清人は気にせず話し続ける。
「つーかフケるならオレも誘えって。前にも言わなかったっけ」
「…覚えてないな」
実は覚えていたが、敢て素知らぬフリを決め込む。
自分から声を掛けて誘うという行為を久しくした事がないし、気恥ずかしくて躊躇した。などという本当の事は言いたくても言えないからだ。
もしこんな事を考えている事も清人にバレていたとしたらと思うと、篤志の冷静な思考回路が混乱を来しそうになる。
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