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...ハァ。助けて貰ったのに、喧嘩しちゃったよ。...僕が悪いよね。正ちゃんの言う通り、あれは不可抗力だし、冷静になって考えたら看護師さんだって仕事でしただけで、きっと変な意味じゃ無かったのかもしれないし。
巫女都は一人ぐるぐると考え込み落ち込んでいた。
あの後、正太郎も巫女都に話し掛けなくなり、昼食を運んできた看護師が、二人のベッドの間のカーテンを引いてしまった為、お互いの様子が分からず声を掛けるタイミングをすっかり失ってしまった。
するとカーテンが開き、正太郎が入って来た。
「..... 飯、左手じゃ食い難いだろ。俺が食わせてやっから」
「.........正ちゃん」
正ちゃんは自分の食事を僕のベッドのテーブルに置き、隣に座ってきてくれたから、正ちゃんの肩に凭れかかってごめんねって小さな声で謝った。そしたら正ちゃんは頭を撫でてくれたから、もう怒ってないかなってホッとした。
「 ほら、口開けろ。」
「 あー、もう!!いい加減食べさせてよ!!」
正ちゃんに言われて口を開けて待つと、箸が口の中に入ってくるけど、閉じようとすると出ていく。ずっとそれを繰り返して、正ちゃんは笑ってる。
「もういいよ!自分で食べるからっ!」
「はは、悪かったって!ちゃんとやっからっ!」
また拗ねられては困ると、俺は今度はちゃんと食べさせようと巫女の口元を凝視してたら、その赤い唇と、飯を迎え入れるために少し出た舌を見て卑猥な妄想に取り付かれる。
えっろ。...もっかいしゃぶってくんねぇかなぁ。
...やべっ!勃きっきしちったよ。
その後も巫女の口に飯を運ぶ度に妄想が膨らんじまって、完全勃起になると俺は慌てた。
このままじゃさっきの二の舞だ!こういう時は素数数えて平常を取り戻そう。....つか素数ってなんだ...?だあぁぁッ!...もう九九でいっか。
正太郎は巫女都の口に食事を入れるのも忘れて掛け算九九を頭の中で唱えている。
「 正ちゃん、指入っちゃってるよ?」
と巫女が魚の餡掛けにずっぽり浸かっちまってた俺の手を取り、パクッと咥えると舌を当てて餡をちゅうちゅう舐め取ってる。
...いかんでしょ。巫女都さん。俺っち既に六の段で苦戦しちゃってるのに、ちゅうちゅうしちゃいかんでしょー。
チュパッと音をたてて巫女が親指を口から出すのを見て、俺は思わずその指を巫女の口に突っ込んだ。
「 んっ!?」
「......舐めて。」
驚いた巫女にそう言うと、顔見て盛ってんのが分かったのか、巫女が顔を赤くして俯く。
僕の考えなしな行動のせいで正ちゃんはエッチな顔になっちゃってて、見てられなくて俯いたら、正ちゃんの下半身が目に入っちゃって、凄い事になっちゃってるから驚いてオタオタした。
「...嫌なんだろ? 我慢すっから、んな顔すんな。」
顔見てりゃ考えてる事が分かって、俺は巫女を抱き込み、ハァとため息を吐く。
「.........早く家帰りてぇ、」
寂しい訳では無いが、俺は産まれて初めてホームシックに陥っていた。
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