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「 よっ。ふぅ、...片手でフライパン使うのって結構大変。よし!まっ、こんなもんかな?」
巫女都は今、佐倉家のキッチンで夕食作りに励んでいる。利き手では無い、左手での調理に悪戦苦闘しながらも、四人分の夕食をなんとか完成させた。
「みんなー、出来たよー!」
階段下から二階に向かって呼び、ダイニングテーブルにいそいそと食事を並べていると、正ちゃんがひょこひょこ松葉杖を付きながら降りてきた。
「 正ちゃん大丈夫?座ってて。」
「....巫女、...その格好、」
巫女都のフリフリエプロン姿に正太郎は目を奪われ、思わず生唾を飲み下す。
超ーイイっ!! なにそのフリフリ。裸エプロンしてくんねぇかなぁ...。っても今日はもう、2回もしたからやらしてくんねぇだろうな。....後9日。何としてもこの野望を叶えたいっ!!
一人闘志を燃やし、卑猥な妄想に駆られていると巫女が教えてくれなくて良かった事を言う。
「これ、よっちゃんのなんだけど、使って良いよって。これ使っておじさんと何度も盛り上がったわぁ。って言ってたよ?おじさん、料理するようになったんだね?」
芳美の言ってた事の意味が更々分かっていない巫女都の言葉に、正太郎は思いっきり顔を顰めた。
う"ぇーっ!!...凄げぇ要らねぇ情報仕入れた。
「.......巫女、...親父は料理はしねぇよ。それ、取り敢えず外そうか...。...バッチィから」
正太郎の言葉に汚しちゃった?と慌てる巫女都から奪い取る様にエプロンを外すと、汚物にでも触るかの様に摘み、ポイッと投げ捨てた。グッバイ俺の夢。あばよ、使用済み裸エプロンとジト目を向ける。
「 んーいい匂いっ!お腹すいたぁー。」
「 お口に合うか分かりませんけど... っ!? 」
まるで我が家の様に下着のみで降りてきた友理の姿を見た巫女都が驚き固まると、先手を打って正太郎は自分で目を覆う。
「 ふ、服を着て来て下さいっ!!」
「えー、もう今更でしょー。面倒だからいい。」
そう言い着席する友理を見て、巫女都は正太郎のTシャツをバッと脱がしにかかる。
「正ちゃん、これ貸して!」
「おい、俺は裸で良いのかよ...」
「正ちゃんのは見慣れてるから。」
正太郎から剥ぎ取ったTシャツを友理に被せ、「 もう、取り敢えずこれ着てて下さい!!」と必死に頼む。
渋々Tシャツを着出した友理を見て、はぁとため息を吐くと、琥太ちゃんの声がした。
「 巫女都、サンキューな。」
「 全然大丈夫だよ!琥太ちゃん"ーっ!?」
「 おいてめぇ!! 粗末なモンしまってこいっ!!」
全裸で現れた琥太郎に巫女都は固まり、正太郎はギャンギャン吠える。
「えー、もう今更だろー?めんどいからいい。」
と友理とまったく同じ事を言う琥太郎に、うんざりしながら背を向けた巫女都は、正太郎のスウェットをクイクイ引っ張りながら言った。
「正ちゃん、パンツ脱いで。」
「 え!?.......なんで? 」
「....琥太ちゃんに貸すから」
「「 絶対に嫌だっ!!」」
ハモった二人に巫女都はため息を吐くと、二階へ上がり琥太郎の着替えと正太郎のTシャツを手に降りて来て各々に手渡すと、仁王立ちで諭した。
「 今日から10日間は僕がよっちゃんの代わりなんだから、二人ともイイ子にしてよね!」
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