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「も、やだっ、離してっ!! やっ!?」
巫女装束を乱され直接肌を這い回る手に、尚も抵抗していた。男は僕の胸の上に乗り上げるとベルトを外し、スラックスの前を寛げて性器を出してきた。興奮した様子でそれを顔の前で扱きだして、僕は突っぱねたいのに、腕に乗り上げられてて出来ない。
「.......舐めて。」
パタパタと先走りが頬に垂れてきて、口元に性器を押し付けられたから、咄嗟にギュッと目を瞑って口を閉じると顔を背けた。
けど男は直ぐに僕の髪を鷲掴みにして顔を戻すと、唇に性器をグイグイ押し付けてきて、笑いながらおぞましい事を言ってくる。
「.....舐めて濡らさないと痛いのは君だよ?それとも早く突っ込んで欲しい?」
その言葉に拒否を示したくても、唇を開けば性器が口に入ると思うと何も出来なくて、目を瞑ったまま必死に耐えている。
「....ほら、良い子だから口開けてごら.....っ!?」
言い終わる前に後ろから響く足音に男が振り向くと、その顔面を正太郎がギプスをしている右足で思い切り蹴り飛ばした。巫女都の乱れた服装と、吹っ飛んだ男から出た性器を見て、正太郎の怒りが怒涛の如く押し寄せる。
「.............てめぇ、」
正太郎は男の所へ歩くと、逃げようと這い摺る男の腹を右足で蹴りつけた。
「 正ちゃんっ!!」
蹴られた男が嘔吐するのを見た巫女都が、叫ぶ様に名を呼ぶも、正太郎は振り向く事無くギプスで蹴り付け続ける。それを見た巫女都は慌てて駆け寄り、正太郎のTシャツを引っ張りながら止めに入った。
「 正ちゃんっ!息が継げてないっ!!もうやめてっ!!!」
「るせぇっ!!!!退いてろっ!!!!」
巫女都の制止する手を振り払うと、正太郎は尚も蹴り付ける。するとベキッと鈍い音がして、男の息がヒューヒューと可怪しなものに変わったが、正太郎が構うこと無くまだ蹴りをくれる体勢を取るのを見た巫女都は、咄嗟に男の前にしゃがみ込み、ギプスを嵌めてる右腕を前にだすと、それを左手で支える様にしてガードをして正太郎の蹴りを受け止めた。
バキィッとギプス同士がぶつかる鈍い音が響き、余りの重い衝撃に巫女都の右腕が不自然な程後方に弾かれる。
「っ!!? 巫女っ!!」
「......正ちゃん...これ以上...やったら...死んじゃうっ、」
驚いた正太郎にそう言った巫女都は、垂れ下がったままの右の肩を左手で抑え、苦痛の表情を浮かべてる。
正太郎は途端に脚に力が入らなくなり、がくんと尻餅を付いた。
その時、男は浅い息をしながら立ち上がり、よろよろと境内の方へ逃げて行ったが、巫女都も正太郎も追わなかった。
巫女都は肩を抑えながら正太郎の所に行くと、隣へ座り込みその胸の中に黙って身を寄せる。
暫くすると鈴木が林の中に入って来て、二人の姿を見て蒼白になった。
「 大丈夫かいっ!!? 」
慌てて駆け寄って来た鈴木に巫女都が事の経緯をざっと話すと、救急車を呼ぼうと言う鈴木に、巫女都も正太郎も首を振り、琥太郎を呼んで来て欲しいと頼んだ。
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