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「やだやだ行きたく無いっ!!」
道のど真ん中で巫女都は駄々を捏ねている。
昨日智の申し出に頑なに首を縦には振らず、それと引き換えの様に、それならば翌日出向いて来てレクチャーして欲しいとの申し出があり、巫女都はそれも断ったが正太郎は禁欲解禁日の今日、琥太郎と友里の時の様に、良いスパイスになるのでは?と目論み了承した。
嫌がる巫女都を無理矢理連れ出したが、琥太郎と友里の時の二の舞は踏まないと、巫女都は必死に智の下へ行くのを拒んでいる。
「ちょっと見るだけだって」
「 やだー!人のエッチとか見たくない!僕が行ったって役に立たないから、行きたいなら正ちゃんだけ行けばいいじゃんっ!!」
踏ん張り歩みを進めない巫女都に正太郎は言う。
「...3日経ったら何でも言うこと聞いてくれるって誰かさん言わなかったっけ?」
「...了承してないもん」
「...琥太郎に手コキしたの誰だっけ?」
「手コキ?」と意味が分からず聞き返してきた巫女に、分かりやすくオナニー手伝ったのは誰だ、ともっかい聞き直してやる。
「 て、手伝った訳じゃ無いもん!!あれは琥太ちゃんが勝手にやったんだし!僕の意志じゃ無い!!」
「...ほぅ。添い寝までしてやったと聞いてるけど?」
「う"...、あれは琥太ちゃんが寒いって言うから..。」
「...へぇ、巫女は寒いって言われりゃ誰にでも添い寝してやるんだぁ?お優しい。」
押し黙り俯いた巫女を見て俺はほくそ笑む。
効いてる、効いてる。よし、あと一押し!!
「...怒ってんじゃねぇよ。ただ巫女が兄貴も俺と同じ扱いすんのが切ないだけだ...。俺もこの事我慢する...。だから巫女も今日は我慢して着いて来てくんねぇか?俺だけでも事足りるかも知んねぇけど、今の智の気持ちは巫女の方が分かってやれると思うんだ。智の力になってやりてぇんだよ...。」
「....正ちゃん。...僕、ごめんね。正ちゃんがそんなに智君の事思ってるって気がつかなくて...。僕...、...もしかしたら正ちゃん、良からぬ事考えてるんじゃ無いかって疑って...。」
ギクッ!! 南無三!!
俺は内心ビクビクしながら巫女の言葉を待つ。駄目なら他の手を考えるしかないと、さらさら諦めるつもりはねぇ。
「...そうだよね。智君、いつも僕たちの事心配してくれてるもんね...。正ちゃんの言う通りだね。力になってあげないとだよね。」
シャアッ!!...一時は駄目かと思ったぜ。流石、俺!!
俺は内心ほくそ笑みながら、苦笑いをして巫女都の頭を撫でてやる。
「ありがとな、巫女。智の為にも、一緒に頑張ろうな」
「うん!...人のエッチ見るのはやっぱり恥ずかしいけど、...頑張ってみる!」
ああ、俺も頑張る。...ゲロ吐かないように。
本音は口が裂けても言えんが、智が痛がろうと、ケツが裂けようと知ったこっちゃねぇ。しかも智の喘ぎ声なんて吐くか吹き出すかだし、出来れば耳栓持参で行きたいぐらいだが、俺は巫女との目眩くスイートな夜の為に尽力するぜ!!
巫女都は友情の為に、正太郎は己の性欲の為に、二人で智の下へ向かった。
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