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正太郎は決死の覚悟で中指にコンドームを嵌めた。
...クソッ、サクッと見つけてとっとと止めよ。痛かろうが知ったこっちゃねぇ。
殆んど自棄っぱちで智の膝に手を置くと、後孔にゴムを纏わせた指を押し当てたが、智の顔を見て動きをピタッと止める。
「てめぇ、頬を染めてんじゃねぇっ!! 殺すぞっ!!」
「...イヤ、普通にこの格好でこのアングルとか、逸そ殺して欲しいわ。」
智の言葉に、確かにと頷いた俺は、今度こそ指を挿し込んだ。再び顔を顰めた智に構う事なく、緩く指を出し入れしながら奥まで入れると、第一関節を曲げながら、腹側の腸壁を探る。
...あんじゃねぇかよ。あいつ今迄どこ探してたんだよ...。意外と分かりやすいとこにあんじゃん。
簡単に見つけられた前立腺に、合っているか念の為と、グッと押し擦ってみたら「あっ」とその刺激を受けた智が途端に嬌声をあげたもんだから殺したくなる。
「...お"えっ...てめぇ気色わりぃ声出してんじゃねぇっ!!」
言いながら指をズルッと抜くとゴムを外し、智の顔の上にベシッと投げつけた。
「うわっ!? ざっけんなよっ!!」
「 誰に向かって口利いてんだコラ。」
喧嘩腰の2人に、翼はおずおず話し掛ける。
「.....正太郎君、見つかったのかな...?」
「 ああ。...指奥まで入れてこの形で曲げながら探って。割りと分かりやすい所にあっから。智、洗面所借りる。」
手を早急に洗いたかった俺が洗面所へ急ぐと、巫女が着いて来て、手を洗う俺に後から抱きついてきた。
「 正ちゃん、ありがと。」
礼を言う巫女にああと返事をしたが、巫女はまだなんか言いたげだ。どした?と聞いたら、躊躇いがちに口を開いた。
「あのね、...やっぱり他の人に触るの、これっきりにして。正ちゃんの言う通り...、僕、ヤキモチ妬きなのかも...。してって言ったりしないでって言ったり、ワガママだよね...。」
背に顔を埋めちまったから表情は見えないが、腰に回る巫女の手にギュッと力がこもったから、巫女は自己嫌悪してんだろうと思い、俺はクルッと振り向きチュッとキスをすると微笑んだ。
「 そんなのワガママの内に入んねぇよ。ほら、戻るぞ。」
巫女を促し部屋へと戻りドアの前まで行くと、中から智の喘ぎ声が漏れ聞こえていて戻ってきた事を激しく後悔する。
「....................」
「う"おぇぇぇっ、」
巫女都は赤面し、正太郎は盛大に嘔吐く。
暫く中に入らず様子を覗っていると、智の慌てた声が聞こえ、巫女都と正太郎は顔を見合わせて首を傾げた。
「 痛ってぇ!!!」
智の苦痛の叫びを聞いて2人で部屋に入ると、痛がる智を押さえた翼が、無理無理挿入しようとしていて、巫女都は慌てて智に駆け寄ると、翼に声を掛ける。
「 翼さん、ちょっと待って下さい! 智君、凄く辛そうです!」
「...分かってる。でも、どのみち痛むのなら、早く挿れてこの痛みにも慣れた方が良いと思うんだ。」
翼の返答に巫女都はそんな...と呟き、悲愴感を滲ませながら智の手を握ると、正太郎を悲しい顔で見つめた。そんな巫女都を見た正太郎は、翼の肩に手を置いて真剣な表情で言う。
「 あんたさ、智の顔よく見てみろ。今は我慢したってこれじゃ次はねぇよ。ただでさえ非生産的な行為なんだ、苦痛しかねぇセックスなんて愛情だけで何度も我慢出来るもんじゃねぇよ。」
正太郎の言葉を受け俯いた翼に、智は無理やり笑顔を作る。
「...そんな顔すんなって。いいよ、挿れて...。ちっとビビっただけだから。大丈夫だ。」
その智の言葉に確かな覚悟を感じた巫女都は、智の手を一層ギュッと握り口を開いた。
「...翼さん、前を触りながらしてみて下さい。痛みが紛れるから、」
「...ごめん、そのスキル僕には無いかも...。挿れるだけで精一杯だ...。」
申し訳無さそうに言う翼の言葉に、巫女都と智は思わず正太郎に縋る様な視線を送る。
4つの眼に見つめられた正太郎は静かに目を閉じ、思った。
......ケツの次はチンコかい。
絶対ムリ!! 例え巫女の頼みでも聞けねぇ。指どころか手まで死ぬ!100%ムリっ!!
正太郎は断固拒否の姿勢を頑なに貫く決意を固めていた。
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