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夏休みも終わりを迎え新学期がやって来た。
夏休み終盤は巫女都も正太郎も琴子の言い付けに従い、祭事の手伝いに追われ遊ぶ事は愚か、夜な夜な続く報告会と称された飲み会の酌係として駆り出され、クタクタになって泥の様に眠る日々が続き、巫女都は合間を縫って課題に取り組まなければならなかった為、夜の営みは必然的に減少の一途を辿った。
「....死ぬ。マジで死ぬ!!」
「...ハイハイ。分かったからしゃんとして?...重いし。」
禁欲1週間を迎えた今日、始業式の最中巫女都の背に凭れ掛かり、正太郎はこの禁欲続きに朝から死ぬと喚き散らしてる。
「...帰ったら即行でやらせて。じゃなきゃ俺マジで死ぬ...」
「...もー、正ちゃんうるさい。そんな事じゃ死なないから...」
うんざりした顔で押し退ける巫女に俺は盛大に不貞腐れた。
...んだよ、巫女釣れねぇなぁ。大体、淡泊なんだよな。自分からシタいとか言ってきた事ねぇし...。
正太郎は自分ばかりが求める今の現状に、少々不満を抱いていて、不貞腐れた正太郎は巫女都をその場に残して始業式をバックレた。
校舎裏で一人悶々と考えていると、智が缶コーヒー片手にやって来て隣に座り、ん。とそれを差し出してきた。
「 あんがと。...ハァ。」
「...しけた面してどったの?」
笑いながら聞く智に事の経緯を話すと、智は更にからから笑う。笑い事じゃねぇっつーの。
「巫女ちゃんから誘うっつーのは天地がひっくり返っても無いな。現状でもあり得ねぇって感じなのに。純真無垢が服着て歩ってる様な子じゃん?100%無理だから諦めろ!」
「...わぁってるよ、んなの。でも、一度くらいは巫女からシタいって言われてみてぇじゃん。...本当はシタくねぇのかなぁ、とか思っちまう...」
「ははっ、かもな。受けは相当キツいし...。経験者は語る的な?」
吹っ切れた様に言う智に俺はついうわーって顔をする。
「...凄げぇ、自虐ネタだな。...ハァ、やっぱそうなのかなぁ...。」
「試してみりゃいいじゃん」
天を仰ぎ盛大に落ち込む俺に、智がそう言ってきて、試す?と訝しげな顔をすると、提案してきた。
「だから、最後までやんないで、中途半端で止めんの。あ、巫女ちゃんイかせたら元も子もないからな?いい感じの所でやめたらそのうち焦れて誘ってくるんじゃん?巫女ちゃん、オナニーとかしなそうだし。」
「...成る程。ん?...俺は?どうするの...?」
「まぁ、我慢しなきゃなんねぇな。...帰って右手妻使え。」
智の言葉に、マジか...。と俺は肩を落とす。
「 あー、居た居たっ!2人供ホームルーム始まるよー!!」
校舎の角から叫ぶ巫女を見て、智が手を振りながら小声で聞いてきた。
「キツいだろうけど、やってみる価値はあるんじゃん?」
「........だな」
巫女に必ずやシテと誘わせる決意を固め、俺は今夜から実行に移そうと闘志を燃やした。
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