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学校からの帰り道、巫女都は智から言われた事を真剣に考えている。
....例えば正ちゃんの前でしたとして、それで駄目だったら正ちゃん逆に傷付くんじゃないのかなぁ...。ハッ!?...もしかしてお尻って事なの?無理無理無理っ!!...でも、正ちゃんの為に試してみた方がいいのかなぁ...。
ブンブン首を振ったり、うーん、と何やら考え込んでいる様子の巫女都を見て、まさか己の勃起不全を疑われているとは露程も思っていない正太郎はほくそ笑んだ。
うひひっ!悩んでる悩んでる。さてさてどうやって誘ってくれるのかなぁ?凄げぇ楽しみ!!
家に帰り着き、正太郎が今日はどうしようかと考えていると、巫女都が正太郎の制服の裾をキュッと掴み、真っ赤な顔で口を開いたり閉じたりしてる。
おっ!? 遂に来ますか!?
正太郎が期待に胸踊らせると、ハァ...。とため息を吐いた巫女都が、「バイバイ」と言って走り去って行った。
「....んだよ。凄げぇ期待したじゃんよ...。」
渋々自宅へと入って行く正太郎を遠目に見やり、巫女都は石段に座り込んだ。
「...ハァ。駄目だ、...言えなかった」
巫女都が盛大に落ち込んでいると、芳美が買い物袋を提げて通り掛かり、座り込む巫女都を見つけて首を傾げると、石段を上がる。
「 巫女ちゃん、どうしたの?」
「 あ、よっちゃん。ん?どっか行くの?」
芳美がいつもよりおしゃれしているのを見て、巫女都はそう聞く。
「そうなの。町会のカラオケ大会と称した飲み会!琴子も一緒に行くから、巫女ちゃん今日、家泊まって明日の朝、正太郎起こしてやってくれない?巫女ちゃん居れば安心して朝帰りできるんだけど。」
「 分かった。...どのみち、正ちゃんの所行こうと思ってたから。」
「 助かるー!じゃあ、巫女ちゃんのご飯も作っとくねぇ!」
嬉しそうに自宅に戻って行く芳美を見て、巫女都は決意を固めた。
よっちゃんも居ないし、...今夜頑張ってみよ。
そうと決まればと巫女都は自宅に戻り、早々に身を清めた。
夕方琴子と一緒に家を出ると、芳美と入れ違いに佐倉家に入る。真っ直ぐ正太郎の部屋に行くと、緊張から生唾を呑み込み、何時もはしないノックをして声を掛けた。
「....正ちゃん、僕だけど、...入っていい?」
.....凄げぇ緊張した声。...ちょっと寝たふりして様子探ろ。
正太郎はそんな事を思い、返事をせずに寝たふりをする。
カチャッとドアが開き、巫女都はそろそろと中に入ると、ベッドで寝ている正太郎を見て、ホッと息を抜き、側まで行って腰を下ろした。
巫女都は少しの間、正太郎の寝顔を眺め、その手を取ると祈る様に自分の額にくっ付ける。
...何やってんだ巫女?祈ってからねだるのか?
何つーんだろう。...正ちゃんシテ?それともエッチしよ?どっちにしても鼻血もんだな。
にやにやした顔を必至で元に戻すと、正太郎は巫女都の言葉を待つ。
「正ちゃん、僕頑張るから。...早く良くなってね。」
...ん? 思ってた言葉と違うな。足の心配か?いや、今更だろ。...何のこっちゃ分からん。
正太郎は巫女都の言葉に頭の中が疑問符だらけになっていた。
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