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「私買い物してくるから、巫女ちゃんの事頼んだわよ?」
「はいよ。」
巫女の為の買い物に出ると言うババァに返事をすると、俺は自分の部屋へ戻った。
「...巫女、体温計鳴ったら取り敢えず着替えよ?」
「.....うん。」
ブランケットにくるまり辛そうにしている巫女の為に起毛のスウェットを出してきた。
程無くしてピピッと体温計が鳴り巫女都の脇から体温計を抜くと熱を確認して渋い顔をする。
...38.2℃ やべぇな。
平熱が35℃台の巫女が38℃を超える熱を出すのは稀で、早く着替えさせて兎に角休ませようと巫女装束に手を掛けた。
為すがままに身を任せる巫女の白衣を脱がせた時、俺は思わずごくりと生唾を飲む。
上気した顔に潤んだ瞳、ハァハァと荒い息遣いに白い裸体。そのどれもが禁欲を強いられている俺には眼の毒だ。
...ヤバい。完全に勃ったな...。人肌で温めてやるか?ハッスルしたら意外と熱下がんじゃねぇの?...いや、いかん。怒られて終わるのがオチだ。
「...正ちゃん、早くして。もう、我慢できないっ...」
眼をうるうるさせながら言う巫女に俺は驚き、心の中で叫ぶ。
なぁ~にぃ~っ!!さらば禁欲!! うひひっ!!
「 寒いっ!! ...早く服着せて我慢できないっ...」
...ですよねぇ~。お帰り禁欲...。しかも延長戦決定ですよ。...トホホ。
正太郎は巫女都の言葉に浮いたり沈んだり、ころころ表情を変えたが、最終的にはあからさまにがっかりした顔で巫女都に服を着せた。
「...正ちゃん、エッチな事考えてたでしょ。」
正太郎が盛大なため息を吐きながら渋々服を着せるのを見て、巫女都はそう聞く。
「....節操無しですんませんね。盛りたい年頃なもんでね...」
正太郎の返答を聞いた巫女都は、その頬に手を添える。10日禁欲させてその上これでは、きっとがっかりしたんだろうから。
「...我慢ばっかりさせて、ごめんねっ。熱下がったら正ちゃんの好きにして良いから。」
「...マジっすか。早く寝ろ。凄げぇ温かくして沢山寝ろ」
正太郎は献身的な看護を心に誓い、寒がる巫女都の身体をブランケットでぐるぐる包み、その上から抱き締めた。
「...正ちゃんっ、これじゃ絶対寝られないっ」
「...んだよ、意外と我が儘だな。あっ、そうだ!アレ持って来てやっからまってろよ?」
巫女都をベッドに残し正太郎が部屋から出ると巫女都はブランケットを掛け直し漸く横になった。
熱に加え、早朝からの神楽舞いの練習で疲労していたのか直ぐに眠気が差して来て、カチャッとドアの開く音が聞こえたが巫女都は目を開かなかった。が、次の瞬間飛び起きる。
「冷たっ!? 正ちゃん!?」
「 おっ? ...氷枕どこにあんだか分かんなかったからよ、濡れタオル氷水で浸したんだ!」
「...あ、ありがと。」
キラキラの顔が褒めて褒めてと言わんばかりで、僕は言いたい事を飲み込む。
...濡れタオルはいいけど、これ、びしょびしょじゃん...。
絞らずそのまま乗せられたそのタオルの置き場に困っていると、正ちゃんが閃いたみたいな顔をしてて凄く不安になる。
「そうだっ!生姜湯作ってきてやるよ。巫女もこの前作ってくれたもんな!」
....正ちゃんが作る?......凄く嫌な予感。
「...ありがと、でもいいよ。もう眠いからちょっと寝るね?」
サラッと断ると正ちゃんは立ち上がり、部屋を出ていこうとしながら、
「おろし生姜にお湯入れるだけだから直ぐ戻るよ。確か冷蔵庫にチューブのあったから。飲んでから寝ろ?身体温まるから!」
言い逃げの様にドアが閉まった時、僕は慌てて、正ちゃん!と呼んだけど、時既に遅しなんだろう。
おろし生姜溶いたお湯なんて絶対に飲めない!! ふぇーん、よっちゃーん、早く帰って来てぇー!!
この後巫女都はチューブのおろし生姜を大量に溶いたお湯を手に、吐き気を訴えた。
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