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「.......ん....」
明け方頃眠った巫女都は珍しくまだ眠っていて、先に起きた正太郎はベッドを出ること無く、その寝顔を眺めている。
美人は3日で飽きるっつーけど、ありゃ嘘だな。
寒さから正太郎にぴったりとくっついて眠る巫女都を見ていると、白い肌の上のぷっくりとした紅い唇が一層際立って見えて、無意識にそこに触れた正太郎は小さく呟く。
「...やらしい唇。巫女にももう少しえろさがあったら最高なのにな。この口でやってる時やらしい事言ってくんねぇかなぁ...」
...まぁ、あんまエロいと、先にお汁でちゃうから今が丁度良いんだろうけど...。かなり頑張ってくれてるしな。おっとブルッた。
「 小便、小便と...。」
尿意を感じた正太郎が部屋を出ると、巫女都はパチッと眼を開けた。
....正ちゃん、やっぱ、...もの足りないんだ。
正太郎の呟きを拾っていた巫女都はハァとため息を吐く。自分の中ではかなり進歩している様な気になっていて、駄々を捏ねながらも極力正ちゃんの願いを叶えているつもりになっていた。
暫し考え、いやらしい言葉を頭の中で思い浮かべてみる。
...えっちして?んー、言ってる気がする...。て言うか、いやらしい事ってなんだろ...?んー、難しい...。
巫女都が一人悶々と考えていると正太郎が戻ってきて「起きてたか」と声を掛けてきた。
「お袋が昼飯にしようってさ。」
「え!? もうそんな時間!?」
驚いて時計を見ると、既にお昼を回っていてびっくりした。
「 昨日、寝たの遅かったんだからしゃーねぇよ。」
「飯行こうぜ」と促す正ちゃんに従い、一緒にリビングで食事をしていると、玄関が開く音に続いて政虎おじさんが琥太ちゃんの首根っこを掴んで引き摺り入れてきたからびっくりする。
「 んとに碌でもねぇガキだな!! そんなにやりたきゃ先に去勢しやがれ!!!」
「 痛いってぇ!!あ、んな事言っていいのか?正太郎が巫女都と付き合ってる以上、俺が去勢したら孫の顔見れなくなっちゃうよ?親父は良くてもお袋は見てぇだろーなー!」
「 うるせぇ!!おめぇのガキなんざどーせ似たり寄ったりで碌なもんじゃねぇよ!!」
「....似たり寄ったりだから俺こんなん何だと思いますけどー」
「なんだと!?」と盛大に怒っている政虎に芳美が「何事なの?」と聞くと政虎は事情を話し始めた。
「 琥太郎のアパート行ったら裸の女が3人も居やがった。」
「「.....最低...」」
巫女都と芳美が琥太郎に冷やかな眼を向けそう言う中、正太郎だけは盛大に笑っている。内心ざまあみろと思っていたが、ジト目を向けた琥太郎が火の粉を浴びせてきたからそれどころじゃなくなる。
「 正太郎だって似たようなもんじゃねぇか。今はどうだか知らねぇけど、中坊の頃は日替り弁当みたいにころころ女変えて連れ込んでたじゃねぇか!!」
「 え!?.....そうなの?」
「.....なんの事かさっぱり。」
僕の問いに眼を右往左往させてる正ちゃんを見てぷぅっと膨れる。色んな子を取っ替え引っ替えしてたのは知ってたけど、そこまでとは。
「 正ちゃんも琥太ちゃんと似たり寄ったりだね!」
ふんっ!と顔を背けた巫女都を見て琥太郎はざまあ!と笑う。
「おい琥太郎!!てめぇ、昨日もおまえのせいで巫女怒らせた上、親父にまで殴られたんだぞ!!その上まだやんのか!!」
「んな事知らないねぇ~報復に親父送り込んだお前が悪い!目には目をだバーカ」
「んだとー!? じゃ次は俺の番だからな!!いっ!? 」
「 痛だぁ!!!」
取っ組み合って兄弟喧嘩をする正太郎と琥太郎に政虎が拳骨を喰らわした。
「クソガキ共いい加減にしやがれ!! 兎に角、琥太郎は当分こっから大学通え!!んで休みの日は巫女都んとこの神社で奉仕活動しろ!破ったら、アパート解約した上でぶちのめすからな!!」
「 え~、反省したから勘弁してよぉ~。」
琥太郎が縋るも政虎は駄目だの一点張りだ。
ほくそ笑んでざまあみろと言った正太郎に琥太郎は言う。
「...俺の禁欲中に隣で卑猥な行為しないで下さいねぇ~。」
「なっ!? ...しません!!」
「え"っ!? しないの!?」
赤面して言い放った巫女都の言葉に、正太郎が驚き聞き返すと、正ちゃんのせいじゃんと言われ正太郎は己の言動を盛大に悔いる。
「 親父達もだからなっ!!」
理不尽な要求を政虎と芳美にも突き付けた琥太郎に政虎は怒鳴った。
「 馬鹿野郎!!禁欲なんかして無駄に過ごしてたら娘出来なくなるだろうが!! 妹欲しいだろ?」
「「 欲しくねぇよ!!! 」」
奇しくもこうして正太郎の誕生日に佐倉家の家族は勢揃いする事となった。
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