アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
162
-
漸く眠った美桜をそのままにして下に降りた俺は、リビングのドアを開けてギョッとした。
ミニスカサンタの巫女が龍にぃの膝の上に座り、首に腕を回してにこにこしてやがる。それを親父は苦笑しながら見てるし、ババァは笑いながらその様子をハンディーカムで撮ってる。
「 おいっ!! んっ!?」
なにをしてるんだと咎め様とすると、琥太郎が俺の口を塞ぎ、悲愴な顔で首をふるふる振る。
...なんだっつーんだよ、
訝しげな顔で見ると、琥太郎がそのまま黙って聞いてろと耳打ちしてきたから、取り敢えずそれに従ったら、
「 バカヤロ~、コノヤロ~、娘の教育なってないだろぉ~。6歳で人の彼氏ベッドに誘うってどぉなのよ~。」
え!?笑いながら怒ってんの...? 竹中直人じゃん...。
酔った巫女は、笑いながら怒るという高等技術で盛大に絡み酒をしていた。
「...なんとかしてやれよ。あれじゃ龍にぃが可哀想だ」
「....なんとかって。つかなんで、あんなに酔ってんだよ...。」
「美桜に妬き持ち妬いて、シャンパンあおりにあおった挙げ句、制止を振り切って手酌で飲みやがった結果、あれだ。」
俺と琥太郎のやり取りに気が付いた巫女がそのままの体勢でにこにこ絡んできた。
「琥太郎ぉ~、チクってんじゃねぇ~。大体おまえはえっちなんだよぉ~。身長もおちんちんの大きさも弟に負けてんだからぁ、自重しろよぉ~。」
「クザッ!!笑ってねぇで、早くなんとかしろっ!!俺のメンタルが殺られる!!」
巫女のセリフに爆笑していると、琥太郎は縋り付いて懇願してきた。しゃーねーと、巫女、と呼んで側に行くと、巫女は龍にぃの膝から降りて、ピョンッと飛び付いて来たからダッコする形で受け止めてやると、一層にこにこしながらスルリと首に腕を回して甘えてきた。くっそ破壊力抜群の可愛さだ。
「 美桜ちゃんはぁ~?」
「 あー、上で寝てる...。」
俺の言葉に巫女は「ふぅ~ん」と満面の笑みを浮かべると、コテンと小首を傾げて聞いてきた。
「 正ちゃ~ん、えっちしたい~?」
なんだこのエロ可愛い感じは!!やっぱ他の奴と俺とじゃ扱い違うんだよなぁ〜!
「 シタいっ!! 」
「ふふ、ベッド空いて無くてどこでするんだよぉ~、相っ変わらずおつむ点々だなぁ~!なんでそこまで頭回らないんだよぉ~。えっちな事ばっか考えてるから脳が死んでるのかぁ~?それともなにかぁ~、自ら禁欲の道を選んだのかぁ~?」
...凄げぇ辛辣な物言い。...にこにこしてるから余計に手厳しい感じがするぜ...。けど、巫女の言ってる事は最もだ。美桜が寝てる以上俺のベッドは使えない。よし、美桜を客間に降ろそう。
「 美桜降ろして来るからちょっと待ってろっ!」
「 動かしたら起きんだろうが!...諦めろ、精少年。」
龍にぃの指摘を受けてがっくり肩を降ろすと、
「 正ちゃんのばかぁ~、えっちして愛情深めるって言ってたのにぃ~。.....正ちゃんのば...か.......」
「........巫女...?」
急に力が抜け、くたりと俺に凭れかかった巫女を見ると、もうスースー寝息を立てて眠ってる。
パッと周りを見ればその場に居た全員が、巫女の突然の爆睡に驚いてた。
「....しかし、凄げぇ変わった酔っ払い方だったな?」
「あーアレだろ、巫女たまにイタコになんだよ...。今日は竹中直人口寄せしたんだな」
真剣な面持ちでそう言う正太郎に琥太郎は教えてやった。
「おい、そこの馬鹿、イタコが口寄せすんのは死者だけだ。竹中直人生きてんだろうが。」
「 へぇ。...じゃ、幽体離脱して乗り移ったんだな。」
「 も、いいや。...巫女都寝かしてこい。」
おつむ点々の正太郎になにを言っても無駄だろうと琥太郎がそう言うと、正太郎は凄い渋々それに従った。
美桜の隣に巫女を寝かせると、寝返りを打った巫女のスケスケパンツがチラッと見えて俺は生唾を飲む。
...ちょっとだけ、触ってもいいかなぁ~。
「...ん、...しょ...ちゃん、...すき」
疚しい気持ちで伸ばした手を俺は引っ込め、巫女都にキスをした。
「俺も好きだよ、巫女。」
今更セックスで愛情を深め無くても、俺達は愛情たっぷりだと思い、性欲は満たされなかったものの心の中は大いに満たされた。
けど、起立した利かん坊の小太郎を諌める為に俺はこの後、盛大にやけ酒をした。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
162 / 217