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身を清めて離れで待つ巫女都はこの上無く緊張している。別れ際、一度は正太郎の体調を鑑みて別々で過ごそうかと思ったが、やはり離れたく無い気持ちが先行し自ら正太郎を誘った。
20日ぶりに一緒に過ごす夜が嬉しく無い訳ではないが、これから起こるであろう事を考えると羞恥と緊張に押し潰されんばかりだ。
「 はぁ、緊張する...。全部揃ってるよね、...これは...要らない...かな。」
枕元に置いたローションや水差し、ウエットティッシュ等を指差し確認した上で、コンドームだけをそっと布団の下に隠した。
離れの玄関がカラカラと開く音がして、巫女都は居住まいを正し、布団の上に正座すると寝衣の合わせをピッと引く。
「.......おう。」
「...あ、...うん。」
部屋へ入って来た正太郎の短い挨拶に、巫女都は緊張から俯いてそう答える。
そんな巫女都を見た正太郎はカラカラ笑うと、巫女都を囲い込む様に目の前に座った。
「 どした巫女、もしかして緊張してる?」
「............してる。」
正直に答えた巫女都に正太郎はくつくつと笑うと、胸に手を当ててその心音を聞く。
「...ほんとだ。凄げぇ速ぇ」
胸に触れた手に巫女都はドキッとし、心音の速さを指摘された事で更に緊張が高まり顔を真っ赤に染め上げると、正太郎が巫女都の手を取って同じ様に自分の胸に触れさせる。
「...正ちゃんの心臓も速い」
「 ああ。一緒だ。...俺もガラにも無く緊張してる。」
苦笑いする正太郎のその言葉と、早音を打つ心音を聞いた巫女都は、自分だけでは無いとホッとしてようやくくすくす笑った。
「 なんか、初めてシタ時みたいだね? っ!?」
そう言って仰ぎ見た正太郎があまりに雄っぽい顔をしていて、思わず見入っていると頬に手を添えられる。
「...初めての時とは違げぇよ。あの時の巫女はこんなそそられる様なやらしい顔しなかった。」
言うや否や口づけて来た正太郎の唇を、巫女都は唇を薄く開いて迎え入れる。正ちゃんの言う通りだ。あの時の僕はキスされても息をすることさえ出来なかった。でも今は違う。
「 .......ん、...」
次第に深くなる口付けに、僕はハァと吐息を漏らしながらその舌を追った。水音がなり、その舌の熱さと感触に夢中になっていると、寝衣の腰紐が解かれるシュルッとした衣擦れの音が響く。それを聞いた途端、期待に身体が震えた。
俺が合わせから手を入れて素肌を確かめる様に撫で回すと、巫女はスウェットを掴んでいた手を首に回してきて、暫くキスして巫女を堪能する。
漸く離した唇から伸びる銀糸を巫女が眼で追ってて、俺は白く極めの細かい肌に舌を這わせ始めた。首筋を舐め上げ耳朶を食むと巫女がエロい吐息を吐いてる。久しぶりだからか、興奮なのかなんかのか分かんねぇけど、それを聞いてたら俺の息も上がってた。
「...やっぱ初めての時とは違げぇよ。どこもかしこも俺好みに仕上がってる。凄げぇエロくて堪んねぇ...。」
そう言いながら伸ばしてきた手が僕の性器に触れて、大きくビクッと身体が跳ねちゃって思わず逃げを打つ。
「あっ!...やぁ...正ちゃんっ...ダメっ...あ...」
既に爆ぜそうな程張り詰めた性器を弛く扱きながら俺は聞く。この感じじゃきっと間違いねぇ。
「また最後にヤった日から出して無いだろ...。」
俺の言葉に、更に顔を赤らめた巫女は、困った顔をしてて。こりゃ当たりだなって思ったら少し考える様な素振りを見せた後、白状してきた。
「...あっ...シタ...。...でも、もう自分じゃイけないの...」
その返答に俺は驚き、暫し動きを止めて巫女を見つめる。泣きそうに歪ませた顔で困った様に笑う巫女に、俺はハッと笑った。
「...マジか。ははっ、マジで堪んねぇっ!巫女の身体は俺無しじゃ居らんねぇって事じゃん!」
「...身体だけじゃないよ。全部だよ。僕の全部、正ちゃんが居ないとダメになっちゃうよ...。」
巫女の言葉に、弾かれた様に唇を合わせ、手淫を再開させた。巫女はもう、俺なしじゃ居られないって思ったら何とも言い表せない気持ちになってて、試してみたいって思った。
「...ほら、俺の手でイけよ。俺の手ならイけんだろ?」
「...あ、あ、あ...正ちゃんっ...ふぁ...やぁ...」
正ちゃんの手であっという間に高みへと昇る自分の身体が不思議だ。自分でしても絶頂の兆しさえ来なかった性器は、きっともう後ろへの刺激がないとイけなくなっちゃったんだって思ってたけど、そうじゃなかった。
手が代わっただけでしてる事は然程変わらないのに、こんなにも快感を得てる。僕が求めているのは正ちゃんなんだって切実に分かった。
僕は直ぐに正ちゃんの手の中で達して、その後一層の力を込めて正ちゃんを抱き寄せ、耳元で懇願した。
「...正ちゃん、いっぱいして。僕の中、正ちゃんでいっぱいにして...。」
二度と口にはしないと心に決めた禁句を言い放つ。今は心の底から、そうして欲しいと僕は思ってたから。
身体がガタガタになろうとも、離れた寂しさを愛しさに変えて埋められるのならば本望だ。今はそんな事を思っちゃうくらい、正ちゃんで満たされたい。
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