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与えられたもの。
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「なんで…こんな事を…っ、アイツみたいに乱暴すればいいだろ!?」
「それではオレが面白くない。アイツがお前に快楽だけを与えているのならそれでもいいが、アイツが与えているのは"苦痛"だ。ならばオレはその逆を与える」
「面白くないって…、あんた…一体何なんだよ…!」
自分の有り様に怯え惑う奏に男は満足そうな笑みを漏らす。
だがその表情は奏の目に酷く淫靡で歪んだものとして映った。
──怖い。
「──オレか?オレは所謂"悪魔"だ。お前が知る悪魔とはまた別の存在の、な」
「っ…!」
男は自分を悪魔と名乗りはしたが名を告げてはいない。
それは悪魔として当然のことだが、その曖昧さが余計に奏の不安を大きくした。
だが怯える暇など与えず、男は奏の昂ったモノに手を添え弄び始めた。
「お前は"本当の快楽"というものを味わった事があるか?いくら頭で抑えても湧き水のように溢れ出る…。今からそれを味合わせてやろう」
「い…ッやだ…、あ…ッ、ぁあ……っ」
「そうだ。お前はそうやって頑なに拒否し続けろ。拒めば拒む程その快楽は増す」
奏は踵で床を擦り、どうにか逃れようとする努力も虚しく腰を抱く男の腕がそれを許さなかった。
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