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堕ちてあげる。
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「息を吐いて力を抜け。抵抗すれば辛いだけだ」
「っあ、待って…。抵抗なんかしないから…待って…!お願いだから僕を…抱きしめて…」
「……まるで毒だな」
男がポツリと呟いた言葉に奏は目を丸くする。
珍しいものを口にしてみれば予想以上に甘い。
その甘美に手を伸ばすたび満足するもどこか足りない。
少しずつゆっくりと毒が回り、完全に断つことが困難な中毒と似ている。
男は奏の仕草や言葉にいつもそれを感じていた。
そしてそれは今もそうだ。
「カナデ…堕ちてこい」
「ッ……!んッ…ぅあ…ぁああ……!」
固く熱い男の欲望は怯えた奏の中に容赦なく侵入する。
全身の血が逆流するような感覚に腰を引くが、男の腕はしっかりと奏の腰を抱いて更に引き寄せた。
「落ち着け。ゆっくり息をしろ」
逃げ場を求めた奏の手はシーツの波を作り、男はその手を優しく包み込んだ。
他人の一部を受け入れた体。重なる肌。
互いの体温が外気で冷えた箇所に熱を生み出し、寒さなど消え失せる。
不安や背徳の全てを拭い去る男の手を握り返し、奏は自分が求めていたものをやっと見つけたんだと実感した。
「離さな、いで…。お願い…」
「離すものか。お前の行き場はもうどこにもない。オレの腕の中以外にはな」
「あッ…、ぅ…あッ、あ…っく…!」
最初は解すように緩やかに出し入れを繰り返し、それは次第に下腹部を突き上げる。
それが苦しくないと言えば嘘になる。
しかし繋がっている部分が徐々に男のモノと馴染み、下半身が熱くとろけ出した。
「んん…ッ、んッぁ…」
「良くなってきたか。甘い声に変わった」
「ッあ…!僕…もう…ッ」
「果てたいか?なら自分で触れ」
「っ!そんな、の…」
「出来るだろう?己の欲のままに快楽を得るんだ」
男は重ねていた体を起こし、恥じらいと射精出来ないもどかしさに揺れる奏をじっと見下ろした。
そしてゆっくり上突きをすると良い所に当たるのか、今にもはち切れそうなまでに張り詰めた奏のモノがビクッと跳ねる。
赤く熟れ、透明な蜜を垂らして見るものを誘う様はまるで禁断の果実だ。
「お前が果てなければ永久にこのままだぞ。いいのか?」
「!い…や…ぁッ」
「だったら言う通りにしろ。早くお前の果てる姿を見せてくれ」
「……いい、よ。あんたの望むままに────堕ちてあげる」
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