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「はッ……あっ、んぅ…ッ」
空が薄明るい。
夜の街の騒音が一通り落ち着きを見せるこの時間は、奏達にとってほぼ毎日が甘く痺れるようなひと時だ。
「もう限界か?」
耳元で意地悪く悪魔が笑う。
「あんただって…っ」
負けじと奏もそう嗜む。
「そうだな、オレもそろそろ達したい。うつ伏せになれ」
仰向けだった奏を反転させ、彼の腰を掴んだままアスタロトが覆い被さる。
そして次の行動は決まっていた。
「ひゃ…っあ、ぁぁあッ…」
まだ幼い翼の生え際に舌を這わしながら腰を前後させる。
奏の背に翼が現れてからというもの、アスタロトは彼に芽生えた悪魔の証を愛でるようにこの行為をいつも行っていた。
最初はくすぐったがり複雑な心境で味わっていたが、ゾクリとくる感覚に慣れてしまった今では快楽を得る要因の一つとなっていた。
「っ、締め付けるな。出てしまいそうだ」
「うっぁあッ、出して…早く!僕もうっ……」
「…!」
「っ…!?」
後少しで達するという時。
アスタロトが突然動きを止め、奏は寸止め状態に陥った。
「やッ…、急に止めないでよ!」
「しかし…」
「なんでもいいから早く…!早くイかせて…」
「…………。少し待っていろ」
この碁に及んで何を待てと言うのか。
文句の一つでも言ってやろうと奏が彼を振り返れば性急に行為を始められ、出かかっていた言葉を飲み込んだ。
「……ッ!……っ」
「ちゃんと息をしろ。気を遣るぞ」
眩暈がしそうな強烈な愉悦に頭の中が白く混濁する。
過敏な一点を突かれるたびにその感覚が奏を遅い、彼は耐え忍ぶように息を止めていた。
それを"悪い癖だ"とアスタロトが指摘するも、無意識ではどう仕様もない。
「ほら、ちゃんと呼吸しろ」
「……っは、はぁ…」
「そう。いい子だ」
悪魔に対して皮肉とも取れるその言葉を奏は素直に喜び、重なった彼の手を握り返す。
もう長くはもたない。
「ッう…、ううぅ…ッ」
「っ、出すぞ」
「んッぁああっ!!」
ビュクッと自身から体液を吐き出したすぐ後、奏の中でアスタロトの熱が弾けた。
登り詰めた悦びがじわりじわりと広がり、そして静まってゆく。
その間、アスタロトはいつも彼の中でそれを味わっていた。
だが今夜は違う。
「っ……!?わぷッ!」
「いいぞ。入れ」
吐精を終えたアスタロトはすぐ様彼の中から自身を引き抜き、蹴散らしたシーツをたぐり寄せると無造作に奏に被せた。
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