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*番外編*プレゼント
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「隆盛…ごめん」
目に涙を浮かべて見上げてくる聖夜。
悲しいというよりは落ち込んでるといった表情にどうした?と声をかけると、言いづらそうに口を開いた。
「今日隆盛の誕生日なのに…なんも用意できなかった」
「なんだ、そんなことか」
「そんなことって!」
俺にしてみれば誕生日に何か欲しいという欲求は皆無なんだが…聖夜のあまりの落ち込みように思わずふっと笑いがこぼれた。
「なんで笑う」
「かわいいなと」
「は?」
これだけ落ち込むということは、聖夜なりに何をあげようか必至に考えてくれたんだろう。
その気持ちが、嬉しい。
そう伝えると顔が少し明るくなったものの、どこか納得のいかない表情。
「べつにプレゼントなんかいらん。それよりも聖夜がそばにいてくれるだけでいい」
「でも…」
「いいから、ほら」
ぽんぽんと膝をたたくと、おずおずとそこに乗っかってきた聖夜。
わずかに上になった目線、じっと見下ろしてきて。
「お誕生日おめでとう、隆盛」
「あぁ、さんきゅ」
ほわんと笑みを浮かべた聖夜から、キスが降りてくる。
「来年はちゃんと用意するからね」
「いらんと言ってるだろうが」
「だーめ!…そりゃ、高いものはあげらんなけど…」
バカだな。値段じゃない。
「聖夜からなら、なんでも嬉しい」
俺を想ってくれてるなら、なんでも。
「へへっ。…あ、そうだ。えっと…代わり、というか何というか…」
恥ずかしそうにはにかんだ聖夜は、俺の首に腕を巻きつけて極上の笑顔を浮かべて。
「俺をあげる」
その言葉に、くらっと来ないわけがない。
「…なんちゃって、はは…、んむっ、ちょ…りゅうせ…っ」
よほど恥ずかしかったのか誤魔化すように膝の上から降りようと動いた聖夜の腰に腕をまわし、ぐいっと引き寄せて口づける。
そのまま抱き上げて寝室へ運び、ベッドに下ろして聖夜へ微笑んだ。
「じゃあもらう」
聖夜は目をぱちくりさせて、じわぁっと顔を赤くして、おずおずと目を合わせて。
「えと、うん、じゃあ…たくさん、食べて…?」
本当、どうしてくれようか。この可愛い生き物は。
「ん、やっ、あぅっ」
「ほらしっかり持て」
「う…そんなに、見るなよ…あんっ」
「たくさん食べていいんだろ?」
太ももを自分で持たせ、大きく足を開かせた間に体を入れ、そこをしつこく愛撫する。
恥ずかしいけど気持ちよくて、されるがままの聖夜。
「ほらうまそうに光ってる」
「もっ、言うなぁっ、んんっ」
俺が望むことをすべて叶えつくしてくれた聖夜は、今グッタリとベッドに横たわっている。
「来年も聖夜でいいぞ?プレゼント」
そう言うとぶんぶんと横に首を振った聖夜。
「…来年は…絶対用意する…っ」
あんなこと…もうしない…と顔を真っ赤にしながらつぶやく聖夜に、俺は来年もさせようと決意する。
ん?聖夜に何をさせたかって?それは俺だけの秘密だ。
だがこれだけは言っておこう。
理性と欲望の狭間で揺れる聖夜は壮絶に色っぽく病みつきになる、ということを。
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