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「芸事とは異なる様でみんな似ているものです。もしそれでも貴方がこの事務所に入ってタレントなり歌手なり俳優なりなるというなら勝手になさい。実さんに勧められたとおり僕にプロデュースをして欲しいというならしてあげます」
「え!?」
「貴方がこの事務所に所属するなら僕にはお仕事になるわけですからね。歌手なり俳優なりなりたいものを言いなさい。〝貴方如き〟ひと月……いいえ、一週間もあれば業界一にする事なんて僕には動作もないことです」
俺、ごと、き……?
「貴方がそれで満足するなら好きにすればいい。でもまぁ……それでも結局は貴方は同じ事を繰り返すだけですけどね」
ニッコリと向けられた微笑みにゾクリ背筋が震えた。叔父さんの言葉に一瞬浮かんだ希望がガタガタと崩れていくのが見えたような気がする。
同じ事を繰り返す……。そうだ、叔父さんを頼るという事は今度は叔父さんの名声に頼ると言う事。
昔ミナト兄さんが言ってた。叔父さんは業界では敏腕プロデューサーとして有名だって。
なら結局は神宮と一緒って事じゃないか。今度は神宮の雛結から櫻木美月が手掛けたタレントって変わるだけで、現状今と何も変わりはしない。
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