アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
☆
-
「さぁどうします? 貴方のお好きな様にどうぞ」
「…………」
言葉が出ない。なんて答えたらいいのかわからない。
なんて答えればいいんだろう。
じっと黙ってこちらを見てくる叔父さんの視線から逃れる様に俯く。
「俺……俺、は……」
ギュッ……と膝に置いた拳を握った、その時だ。
「櫻木美月ぃ!!」
突然響いた怒鳴り声と共にドンっと大きな音を立てて開かれた扉。その音に驚いて叔父さんに跳びついた。
な、な、な……っ?
ドキドキと早鐘のようになる胸を押さえつつ、パチパチと瞬きしながら衝撃で半ば外れかけているドアを見ていると、その影からぬっと人が顔を覗かせる。
赤茶の髪を短く切り込んで、少し彫りの深い顔立ちをした俺とあまり年の変わらない少年。彼は手に握った鉄パイプをポンポンと肩の上で遊ばせながらジロリと叔父さんを睨みつけていた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
15 / 29