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サボり
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(だめだ…頭がボーッとする。)
馨は薬を飲み終えた後、一人廊下を歩いていた
(……最悪。あいつで抜くなんて)
さっきの自慰行為を思い出して、とんでもなく大きなため息をはきだす
「はぁぁぁぁ……」
1度欲をはき出し、その後薬も飲んだにも関わらず、まだ発情が治まらない
なにもかもあいつのせいだと胸のむかつきを堪えながら、ふとある事を思い返した
(イク時になんて言ってたんだろ。)
無意識に誰かの名前を呼んでいた
『……せ、んせッ…!!』
(ないない。…そんなはず)
きっと棗だと自身で思い込み、赤らんだ顔とふらつく足取りで保健室を目指す
(…体育の先生に怒られるかな。)
保健室に行ってたと言えば済むだろうか…
言い訳を考えている内に保健室にたどり着き、ノックをすると部屋に入る
「あら、白雪くん。どうかしたの?」
保険医が、席から立ち上がりゆっくりと近づいてきた
「……ヒートが、治まらないんです。薬も飲んだのに…」
「うーん、取り敢えず入って」
そう言われ保険室内へと入る
「中々薬が効かないのかー…、ねぇ白雪くん」
保険医が自分の目の前に腰掛け、肘をつきながらある事を聞いてきた
「……番でも見つかったの?」
「っっ!?」
番が見つかると薬が効かないという事は聞いていたがまさかと思う
「番とか言われても、まだ心の準備も出来てないよね。…先生にさ、話せる範囲で話してくれないかな?」
「…でも」
「無理にとは言わないよ?でも、何か力になれるかもしれないし、先生としてアドバイス出来るかもしれないからさっ」
その明るい声が妙に安心できた
(……やっぱり好きだな。この先生)
やんわりと安心すると、馨は少しだけ話しをした
番相手を自分は認めていないという事、棗への罪悪感、歳と職業の違い…
話している内に、授業の終わりを告げるチャイムがなっていた
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