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おれの…
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(ど、…どうしよう。見ちゃいけないもの見ちゃった)
悪いとは思いつつ弥千代の自業自得なのでクローゼットを開けるとそこには、『衣装』がズラリと並んでいた。
それは黒と白地でレースがふりふりとついたメイド服。
それは丈の短い婦人警官服。
それは白の天使、ナース服。
はたまたカーキ色が特徴の軍人服。しかもバッチまで沢山ついてるから結構上の軍人。?
そこにあるのはいわゆる『コスプレ衣装』。
しかもほとんど女物。
「ぇ、何コレ。俺にこれを着ろと?」
弥千代のスーツや私服はジヨンにはどれも小さ過ぎてはいらなかった。
かなり動揺しながらも寒くなってきたのでとりあえず風呂に入って温まることにした。
……………
………
…
「ちよ…お前服なさすぎっ!!」
風呂で温まったはいいが、やはり着替えるものがなく折角温まった身体が冷えていく。
「こうなったら背に腹は代えられない!」
再びクローゼットを開くと、一式取っていそいそと着る。
………
…
「ぅ…んんっ」
(なんかあったかい…なにこれぇ)
いつの間に寝てしまったのか、弥千代は暖かいベッドの上で目が覚める。
目をこすり、意識が段々と覚醒していく。
「……ぇ、…マジで何?コレ。」
そこには隣で眠るジヨンがいた。
「んぅ、起きたか、ちよ」
「起きたか、じゃねぇわ。何してんの?」
「んだよ、人が親切に風呂まで入れてやったのに…」
「あ、それは…感謝してるけれども。」
むにゃむにゃと口を動かしながら、また眠りに入ろうとするジヨンを無理やり起こす。
「じゃなくて、お前クローゼット開けたのか!?」
「ぁー?だって仕方ねぇだろ。お前の服サイズ合わねぇんだもん」
「…だからって、なぜ "ソレ" を着た!?」
「え?…だってコレが一番普通でカッコよかったんだもん。」
ゆさゆさと揺するちよを他所に寝返りを打って眠ろうと本格体制に入るジヨンを叩き起こす。
「ぬぅーげぇーー!!!」
「…ぅわぁ!!」
布団を引っぺがし、サイズが合ってなくてギチギチになっているボタンをプチプチと外して脱がせていく。
「やんっ♥︎ちよちゃんのエッチ!」
「うるせぇ!さっさと脱げよっ。」
(これが人にゲロを吐いた奴が取る態度かね)
しかし当の弥千代は今にも泣きそうな目でプルプル震えてる。
「悪かったよ。コレ大事なやつなのか?」
「うわぁぁん、俺のへいちょぉ…」
「無視か。」
「こんなヤツに着せる為に作ったんじゃないのにぃ…」
「ゎ、悪かったって。…てかこれお前が作ってんのか??全部?!」
ジヨンが着て伸びてしまった衣装を、ギュッと抱きしめてシクシク泣いている。
「…全部じゃないよ」
「てことは何着かは自分で作ってんのか!
すげぇーな!どれだ??」
ベッドを抜け出し、嬉々としてクローゼットの中を眺めているジヨンは、 "こういうもの" に抵抗がないようだ。
「俺はやっぱ、これがいいなぁ」
「お。お目が高いねぇ。それは俺が初めて作ったやつだよ!刺繍とか頑張ったんだ!」
「ほぉー。器用なやつだなぁ…」
ジヨンはしげしげと手に取った一着を眺めていて、段々恥ずかしくなってきた。
「き、…着て、みる?」
「えっ!?いいのか??」
あまりに凝視されると照れるので、思い切って提案してみると、想像以上の反応が返ってきた。
ジヨンは目をキラキラと輝かせ、期待に満ちていた。
「いいよ。それ、マジックテープでサイズが変えられるようにしたから多分大丈夫だと思う。」
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