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本当の想い
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「…んん、ぅ」
「Good morning☆ ちよ!」
「…………え゛?」
朝いい匂いに目が覚めると、丁度朝ごはんをトレーに乗せて部屋に来たジョンがいた。
昨日着せた衣装のままで。
(…何であの格好のままなの?…いや、でも他に着るものないからか。…いやいや、だからってあのまま、だと、その…何と言いますか、照れる。というか……。〜〜ッ!本当イケメンって得だよなっ)
「…?」
弥千代は一人青くなったり赤くなったりしていて、それを見ていたジョンがベッドに腰を降ろし、朝食を近くのテーブルに置く。
「昨日は無茶してごめんね。お詫びにならないかもだけど、朝食作ったから食べて?」
「ぁ………………うん。」
ジョンの方から昨晩のことを切り出され、余計にその光景を思い出してしまう。
身体を重ねることなど初めてだった弥千代に優しく丁寧に身体を開かせ、最後には何が何だか分からなくなるまで何度も抱き合った。
それに自分から求めるようなことも。
「〜〜〜ッ!」
「ちよ、顔赤いよ?大丈夫?」
「だだだ大丈夫、だから!…………近いッ」
顔から湯気が出るとはこのことか、確かに今なら出せそうな勢いだ。
心配したジヨンはコツンとおでこを合わせ、熱を確かめる。
しかし、そんな近さに弥千代は余計にパニックに陥ってしまう。
「ッ!!」
「うん、熱はないかな。…ちよ、照れてるんでしょ?」
「なっ!!…………ジヨンは違うのか?
こういうことよくあるの?…その…一晩限り、みたいな関係…」
「は?あるわけないだろ。…ちよだけだよ」
ジヨンは弥千代の頬を撫で、愛おしそうに目を細める。
なおもビクビクと緊張の解けない弥千代に優しく唇を寄せる。
「ちよ、…」
「…っん」
ちゅ、と触れた唇は案外すぐに離れてしまい、無意識にジヨンの唇を目で追った。
薄く形の整った唇がくすっと笑う。
「?」
「くくくっ、だってちよ、物足りない!って顔するんだもん」
「しっ、…してない!!」
なおもくすくす笑っているジヨンを眺めていると、胸を熱いものでかき混ぜられたような感覚に襲われる。
「なに、これ…。ココ、苦しい」
「ちよ?」
「何で?もう恋なんてしないって思ってたのに…ジヨンのバカ」
「 え、…それって…」
俯いている弥千代の表情は分からなかったが、髪から覗いてる耳は真っ赤だ。
苦しそうに胸の前で手を握っている。
「ちよちゃん?」
「…ジヨン、俺…」
「好きだよ、ちよ」
弥千代が素直に表現出来なかった想いをジヨンはいとも簡単に言ってしまう。
「好き?俺を?」
「好きだよ、誰よりも。ちよちゃん何か勘違いしてたみたいだけど、俺はグール?何かじゃないし、ただの男を好きな男だよ」
「…………へ??」
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