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オレは西浜のペットII-24
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昔、誰よりも愛おしい人がいた
弟だ
4歳下の、俺の弟
無邪気で、明るくて、純粋
だと思ってた
でもある日、彼は突然変貌した
俺のベッドの上で
触れられた瞬間、
誰よりも愛おしかったはずの弟は
誰よりも嫌悪感を抱く人になった
弟に奪われた何かを 片方の人格に隠した
それが、"裏を見られない自分"
謙虚、秀才、誰にも悟られない素顔…
見せかけの愛、ペットを愛でるような愛
それは、何故か毎回長くは続かない
何となく飽きて、すぐにリードを離す
でも、今回の異常事態はなんだ
長過ぎる
一緒に過ごす期間も、何もかも
ちょっと遊んで、すぐに捨てるつもりだった
怖い
明日の コウとの生活を思う自分が怖い
コウが別の人といると胸が苦しい
別の人がコウを見ていると腹が煮える
イライラする
イライラする
イライラする
こんな感情、弟には感じなかった
他のペットにも感じなかった
知らない感情が俺の中を渦巻いている
知らない俺が俺の調子を狂わせる
怖い
どうすればいい
そうだ
試せばいい
弟と、そして今までのペットと、何が違うのか試せばいい
「…コウ、帰るよ」
何かに追われるように コウの手を引いた
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