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仕事2
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手っ取り早く、ホテルに行くのかと思いきや、男は腹が減っているからどこかで食事にしよう、と言う。
わりといい身なりをしている男が、どこに連れていってくれるのか、少し興味があったのに、連れていかれた先は、どこにでもある全国チェーンのファミレスで。
時間は夜の10時過ぎ。
条例だかなんだかで、高校生のガキは姿を消し、くたびれたサラリーマンがちらほらと座り、女子会とかいう名のおばさん連中の井戸端会議が開催されている他は、がらんとした空間だった。
店員の案内はなく、男がずんずん進んでいくのにただ付いていく。
男は一番奥のテーブル席に座る。
俺に向かいに座るよう顎で示し、俺に興味もないかのようにメニューを睨み始めた。
一応、これも仕事の時間と取っていいんだよな。男に確認するのも憚られ、悩みながらも自分もメニューを見始めた。
メニューを見ているうちに、本気で腹が減ってきて、何を食べようか真剣に悩み出した頃、男が突然動いた。
と言っても、動いたことに気がついたのは俺だけだろう。そして反応したのも。
「ぅンッ・・・!」
男は、いつの間にか靴を脱いだ足で、俺の股間を刺激してきたのだ。
そーゆープレイかよ。こういうの、結局俺は満足させられないまま終わることが多いんだよな。
俺が、少しウンザリしていると、その期待を裏切るように、男の足の動きが激しくなる。
「・・・ふッ、ぁ」
さすがにこんなところで自慢の声を張り上げるわけにはいかないと、必死で声をこらえた。
しばらく、男の足技に翻弄されていると、急に男の足が去っていく。
もっとして、とすがりそうになり、目の前の男を見つめると、しらっとした顔で、たまたま近くまで来ていた店員を呼びつけた。
何事もないような声で、注文をする男が腹立たしい。下半身の熱に浮かされたように、食欲もどっかにいってしまって、俺は何も注文せず、店員が男の注文を繰り返すのを聞いていた。
「先に、トイレに行って、後ろほぐしてろ。10分後に行って、ぶち込んでやるよ」
メニューを片付けるフリをしながら、とんでもない要求をしてくる男。
まさか、ここでスんのかよ。
嫌じゃない自分がちょっとだけ、情けない。まあ、仕事だし。いっか。
ノリノリで行くのは癪だったので、渋々、快楽に負けて、という風情で席を立った。
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