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セフレ1~sideじゅん~
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馴染みのゲイバーに顔を出せば、大抵が知ってる顔で、安心すると同時に少し退屈だった。
波瀾万丈までは求めてはいないけど、やっぱりスパイスも必要だと思う。
新しいセフレでも探そうかな、そんなことを考えていると、神様のプレゼントのように、俺の理想像にぴったりの男が店に入ってきた。
「ね、ね、今入ってきたのって?」
「あー、じゅん君最近来てなかったから知らないのか。彼一ヶ月くらい前にこっちに転勤してきたらしくて。もう、かなり有名人だよ・・・ヤリチンだって」
馴染みのバーテンに声をかけると、俺の下半身事情をよく知っている彼は、にやにやと笑いながら教えてくれた。
要は、俺とお似合いの男ってことか。
ヤリチンってことは、それなりに性欲もあるんだろう。テクニックも愛もいらない、ただ俺を満たしてくれればそれでいい。
舌舐めずりをしそうな勢いで、男に近づく。
「ね、俺とセックスしない?」
まだるっこしい駆け引きなんていらない。する気があるのか無いのか、それをまずは知りたかった。
「ヤル気満々ってか。そういうの嫌いじゃないな。あんまり好みじゃないけど、遊びってんなら、いいぜ」
上から目線な男の言葉にも腹は立たない。俺だってお前なんか好みじゃねえよ、そう思いながら、自分の好みなんてもう長いこと考えたこともなかったことを思い出す。
「何?冷たくされるの慣れてない?けど、そーゆー顔もそそるね」
そーゆー顔ってどんな顔だ。
曖昧に笑いながら、男の腕に甘えるようにしなだれかかった。
「なら、盛り上がってるうちに、ホテル行こうよ」
あんまり飲まれて使い物にならなくなったら困るからなぁ。
俺ももちろん、弱いのをちびちび飲んでただけだし。
俺の軽い誘惑に、軽く乗ってきた男は、ホテルに着いてからも軽く俺の上に跨がってきた。
ヤリチンとの噂通り、まあまあ回数もこなしてくれるし、ノーマルなプレイで痕もつけないから、仕事に差し支えないし。
とりあえず、及第点。
残念ながら、スパイスにはならなかったが、ヤリチンの隼人は、めでたく俺の何番目かわからないけど、セフレになった。
「なぁ、今度いつ会える?」
終わったあとに、何度もしつこいのは面倒だけど、そのうち落ち着くだろ。
そう、思いながら適当にあしらって、自分の家へと帰っていった。
久しぶりにいっぱいイって、すっきりと眠れそうだ、と思いながら。
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