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接触5
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一瞬、いつもの携帯を探した指先は、当たり前のように探し物には巡り会えず、そのまま強く手のひらを握りしめる。
そうだった、荷物は着替え以外何も持っていない。携帯も置いてきたんだった。
一度だけ、診察の帰りにまさとが俺のマンションに連れていってくれた。着替えや身の回りのものがあった方が便利だろう、と。
その時、普段使いの携帯以外は、全て電源を落として、置いてきた。
それで、セフレと全て切れてしまっても、それでもいい。そう思うほど、心が傷ついていたのだ。
だけど、今は。
震えているのは、暴力への恐怖じゃない。
この震えは、満たされない体からくるものだ。
薬中のヤツの禁断症状を見たことがある。今の俺はそれに近いのだろう。
体が欲しているのだ、快楽を。
ただ、眠れないだけ、今まではそれだけだったのに。いつからここまで酷くなってしまっていたのだろう。
まともに考えることができたのは、ここまでだった。
震える手を、今度は自分の股間に持っていく。
じん、と痺れるような快感は、すぐに俺の頭をまともな働きをしない、ただの色狂いの頭にしていく。
「きもち、イイっ!ひゃあ、んっ!ああんッ、んんっ」
ひっきりなしに声が溢れる。
それでも手は止まらなくて、むしろ、手だけじゃなく自分の手に押し付けるように、腰も振りたくっていた。
服も着たままだとか、このままだと下着が汚れるとか、そんなことは頭から消え去っていく。
この瞬間に感じる快感だけが俺を支配していた。
「あんっ、あんっ、・・・イ、くぅッ!」
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