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接触6
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俺が精液を下着にぶちまけたのと、ガタッと音がして部屋のガラス扉が開いたのはほぼ同時だった。
俺がゆっくりと顔をあげた先には、目を見開いたまさとの顔があった。
───その時、
俺の頭のなかにあったのは、“欲望”だけだった。
射精する前と同じ。いやそれ以上にどうなるかなんてどうでもよくて、ただただ欲しかった。深く激しい快楽が。
まさとがどんな顔してるかなんて見てもなかったし、興味もなかった。
ただ、吸い寄せられるようにまさとに近寄り、気持ちも何も伴わないキスをした。欲望を掻き立てるためだけのキスを。
まさとは抵抗しなかった。
薄々は、まさとがゲイだとはわかっていた。風呂上がりなんかの俺を見る目に、ノンケではありえないものを感じていたから。
だけど、心のどこかで拒まれるような気がしていた。拒んで欲しかったのかもしれない。今となっては、もう手遅れだったが。
俺もまさとも引き返せないところまで来てしまっていた。
「ひぁ、んっ!」
まさとの長い指が、俺のアナルをゆっくりと出入りする。
もっと、もっと深く、俺の中を侵して欲しい。
まさとの指を飲み込もうとするかのように腰をうねらせる。
まさとの愛撫は激しく、しつこく、そして優しかった。
肝心な部分には触れずに、何度も何度もローションが俺の一部になるくらい塗り込めてくる。荒々しい動きではあったのに、絶対に痛みを与えることはなかった。
俺は、そんな抱かれ方なんてされたことはなくて、自分の内側から湧き出る快感に翻弄されながらも、まさとが、怖かった。
後戻りができない、そう感じていたのかもしれない。
それでも、止められるわけもない快楽の渦にその身を委ねるしかなかった。
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