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すれ違い2
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「お前が嫌ならやめるけど、おれにとってはこれが当たり前で普通のセックス、なんだけどな」
ふわふわと頼りない髪の毛を撫でながらそう言うと、少し唇を尖らせながらまだ反論してくる。どーでもいーが、そんな顔をされたらもう一回シたくなるっての。
「嫌とか言ってないけど・・・まさとが好きならいいんだけど・・・でも、俺、あんまり羞恥プレイは得意じゃなくて・・・」
なんかごちゃごちゃ言ってきたが、とりあえず口を塞いでやる。
羞恥プレイってなんだよ、と突っ込みたくもなったが。
「んぅ・・・」
蕩けた瞳がおれを見つめてくる。
その瞳に吸い込まれるように、甘い唇を思うままに貪る。
「・・・スる?」
する気はなかったが、ここまできて止められるわけもねーな。
「嫌ならやめる、けど?」
ニヤッと笑いながら尋ねると、「やなわけないじゃん」っておれの首にしがみついてくる純がやっぱり可愛くてたまらなくて、そのまま、布団に純の細い体を押し付けた。
自分でもどうしてこんなにコイツにはまってしまっているのかわからない。欲求不満が引き起こした現象なのかもしれない、そう思う部分もあったが、胸を締め付けるような愛しさは、亮への想いと重なる部分もあって、おれを甘く苦しめる。
純に、おれだけにしとけといったあの時。
その言葉を口にしたのは、気まぐれだったわけじゃない。すぐにまた売りを再開する気もなさそうだし、それならばいっそのこと売りなんて辞めてしまえばいい。そう思っていた。セフレがいるのも純との会話からわかっていたが、客よりもセフレよりも、おれを選んで欲しかった。
その望みが叶った今、おれは本当に浮かれきっていたのだ。
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