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【ソシオパス】
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「・・・?なんだこの本」
本棚の奥の方、まるで隠されているように置かれていたのは古ぼけたハードカバーとはまた違ったそこそこ大きな本だった。
チラリと中を確認するも英語のようなもしかするとヨーロッパの方か?の言語で書かれた小説のようなものだった。
「もしかして大事な本なのか…?」
異国の言語なぞ分かるはずもなく元の場所へ戻し本棚を背にクルリと回転すると目の前にはアオが
「っお、びっくりした、いつからそこ「見たのか」
「え」
「見たのかと聞いている」
「いや……日本語以外わかんねぇし……」
「そうか」
それだけ聞くと一瞥し自室へと戻っていった。
「いったいなんなんだ……」
俺はもう一度だけあの本をちらりと見た。何の変哲もない書物。それが今はどういう訳かとても恐ろしくおぞましいものに思えた。
そう、まるで知りたくもない、知ってはならない事が書いているかのような、そんな嫌な気配。
「……やめよ」
触れてはいけないことが山ほどあるこの家ではそういったものは避けるのが懸命だ。自室のノブを掴みベッドへ飛び込んだ。
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