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【理由】
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「アカは人を殺すのに理由を付けてるのか?」
「んー僕はミドリみたいにどんどん人間殺さへんで〜」
信用できねぇ
でもまぁ確かにミドリやらクロより死体を持ち帰らないなとは思った
「僕はな、あれやねん、殺してもかまへん奴だけ殺すねん、そこら辺の寝っ転がっとるクズとかな」
いつもの表情が分からない笑顔をこちらに向ける。
「あと、めっちゃ好きになったやつも殺しとる」
スススと近付いて来たアカをから逃げるすべもなく座っていた椅子の肘置きに手をつかれ、逃げられない様にされた
「捕虜君は殺してまうかも、ね」
顔が近付いてきたので身構えて目を閉じると額に暖かく柔らかいものが触れすぐ離れた
「…聞かなければよかった」
「聞かれへんでもいつか話そ思ってたんや、遅かれ早かれっちゅーやつやな」
「…ソウデスカ」
そしていつもの笑顔を向けた後、外へと自前の刃物を持って出て行った
「キザか」
俺は急いで洗面所に行って額を、いや頭全体を洗ってやろうと席を立った
「………しまった」
いつも石鹸が置いてあるそこに石鹸は無く、あったのは一枚の紙切れだった
【僕が外出た途端に顔洗おなんて酷い話ぜよ、捕虜君❤︎】
「…………どこまでお見通しなんだ」
今に始まったことじゃないがこの未来予知が出来る殺人鬼だけは今だに慣れそうになかった
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