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7 風呂に入れてやろう
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遙side
「さあ、着いたぞ。まずは風呂だな!服は貸すから。ノラ猫の匂いがする…」
「の…らっ」
ココを風呂場へ追い立てて急いで湯を張った。
「どうせコレ使い方、知らないだろ?教えてやるから早く脱げ。この服はこの洗濯機に入れるんだ。」
ココはさっそく服を脱いでそこへ放り込んだ。
「お、お前身につけているのは、それだけか!」
なんと、ココはボロボロになった長いロングTシャツ以外何も着ていなかった。
ココの体格的には長すぎてワンピースのようで、下の部分は見えていなかったため、気が付かなかった。
「…うん。ネコだし、服あんまり必要無いって着させてくれなかったんだ」
どんなとこだったんだよ…そこ。
そんな扱いばっか受けて、そりゃ臆病にもなるよなぁ。
もっと別の理由もあるかもしれないけど。
「ココおいで…」
何か急に抱き締めたくなった。
あまりにもかわいそうで同情した。
「に、にゃ?」
「俺は捨てたり、ひどい扱いをしたりしない。ココが言えるようになるまで何にも聞いたりしないから。
ここが気に入ったなら、行くとこ無いならいつまでもここに居ていいぞ」
「あ、ありがと…」
少しの沈黙の後、ココはボソッと呟いて俺の胸に顔を埋めた。
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