アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
23 料理がしたい
-
ココside
ハルが明日は大学がお休みだから、料理を教えてもらうことになった。
「いや、昼間ずっとひとりにしてただろ?だからそのお詫びというか…な、仲良くなりたいというか…嫌なら別にいいけどさ」
照れくさそうに目線を逸らしながらぶつぶつ呟く。
色々オレと仲良くしようとしてくれてるのがすごく伝わった。
オレのことを思って予定を開けてくれた、オレのためだけに。
それが本当に嬉しくて。
「ほ、ほんと?」
思わず顔が明るくなった。
オレにこんなに優しくしてくれるなんて。
「あぁ。明日何がしたい?何でもいいぞ?」
「何でも……。うーん……じゃ、じゃあ料理教えて欲しい…」
「り、料理?」
意外だったようで首をかしげるハル。
「ハルみたいに美味しいの作りたい。ハルが疲れて帰ってきた時にオレの料理食べて欲しいから…」
いつもいつも、美味しい料理を作ってくれるけど、オレ、ハルのために何も出来てない。
疲れて帰ってきてもオレは料理の仕方が分からないから、ハルを喜ばせることも出来ない。
それがなんだか申し訳なくて、せっかくならハルと一緒に何かを作りたいと真っ先に思った。
ダメだったかな?
「は、ハルだめ…かな?変な顔してる…けど」
「え、いや!全然いいぞ!何作ろう?」
「か、カレー?かな…」
「じゃあ、決まり。買い物も一緒行くかっ」
買い物も一緒に出来る…。
とってもワクワクしてきた。
何かデートみたいにだなって勝手に思って、胸がドキンと高鳴って苦しくなった。
そんな風にハルを見てるわけじゃないのに…っ!
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
25 / 636