アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
25 大我のせいで
-
遙side
「うんっ、ハルのなら食べれるっ」
って大きく頷いてくれたココ。
それを聞いて、照れくささと嬉しさが混ざって心の中が大騒ぎしている。
野菜の正しい見分け方を説明しながら、スーパーを回った。
一通り買い終えたので帰ろうとした時に、ちょうど大我と大輝に出くわした。
赤と青の長身をそこらでお目にかかれるわけが無いので、反射的に大我と大輝だと思った。
「あ!遙やん!」
真っ先に気付いたのは大我だった。
「あ、ほんとだ。」
俺は黙って手を挙げた。
「あれ?遙その子どうしたん?」
「あ…えと、俺の連れ?」
「一緒に暮らしとん?名前何てゆん?」
大きい赤がココに話しかけんな。怖がんだろ。と心の中で文句を言いながら、大我の目を見る。
「ココ…一緒にくらしてる…」
俺の後ろに隠れてシャツを握り締めながら、小さな声で答えた。
ちょっとそれにドキッとした。
あまりにあざとい事してくれるからから。
「えらい可愛い子やなぁ!!遙にやさしーしてもうてるか?」
馴れ馴れしく、よしよしと頭を撫でる大我。
ココはそれに目を細めているし、首のあたりを撫でられて嬉しそうに微笑んでいる。
なぜかそれにものすごく腹が立った。
「遙が嫌なら俺らのところにやさしぃしたるからなー?」
ぺらぺらと俺のことガン無視で二人だけで喋るし、
その間もべたべた触りまくるし。
いい加減頭きた。
器の小さいヤツだと思われても構わない。
「ココは俺ん家の子だから心配しなくても俺がちゃんと面倒見るし!
絶対お前らんとこなんか行かさねーし!!お前にもやんねーよっ!!」
いつの間にか俺はブチ切れて、ココの手を引っ張ってずんずん歩いて帰ってしまった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
27 / 636