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34 あまのじゃく
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遙side
ちょっと間そっぽを向いて寝ていたココ。
いつものように薄く目をあけてココの方を見ると、チラチラと俺の方を見ている。
俺のところに行かない行かないと言い張ったが、
引っ込みがつかなくて、もうどうしようもなくなっているのだろう。
可愛い。
「おーい。来ないのか」
「こ、来ないって行ったもん…」
語尾がだんだんと小さくなる。
ベッドの端のほうで小さくうずくまる。
「来いよ」
「嫌だもん」
「じゃあ、来んなよ?」
「……ぃやだ」
「じゃ、どっちなんだよ」
「………………来る」
少しの沈黙のあと
そっぽを向いたまま、俺の服を握ってくる。
「よし、おいで」
「………ん」
すんすんと俺の匂いを嗅ぎながら、顔を紅く染めて俺の胸元に顔を埋める。
「俺、こうやって寝るの嫌いじゃねぇよ」
「……………」
そう優しく語りかけると、俺の服をクシャっと握って額を擦り付けた。
ちょ…今日は一段と可愛いじゃねぇかよ。
ああ。ムラムラする。
コイツ何なんだよ……ほんとめっちゃ可愛い。
可愛すぎる。
やっぱり俺の愚息は中坊化している。
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