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37 おしゃべりクッキング
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ココside
結局、危ないからニンジンはハルに切ってもらった。
トントントンと包丁が規則的にまな板を叩く。
「切るの上手…!」
「ココもそのうち上手くなるよ」
「ほんと?」
「ほんと、ほんと。俺も料理始めた時は幻滅するくらいヘタクソだったぞ。確か中学か?そのくらいだったかな」
ハルが料理始めた時…
きっとその時もきっとカッコよかったんだろな~
って!何考えてるんだ…っ、
「ココ、そこの肉取って、玉ねぎ入ってたフライパンで炒めて」
「あ、うんっ」
「それに火が通ったら、その鍋に玉ねぎと一緒に入れて水入れるんだぞ」
「はーい」
言われた通り肉に火が通ったら、縦長の鍋に水をたっぷり入れて具材を移し替えた。
ハルの切ったニンジンも投入して、スイッチオン。
「ブイオンを…3つくらいかな」
「ルーは?入れないの?」
「それは、後から入れるんだ。ルーを入れる時は火を止めてからにするんだぞ」
「へーぇ。本当にハルはカッコイイね」
「ん?」
「い、いや!何でもない」
ポロッと思っていることが口から出てしまった。
でも、不意に思ったことだった。
焦った焦った…。
なんかふつーに言ってしまった。
でも、本当にハルはカッコイイと思うから…
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