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46 境界線がなくなった日8
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遙side
「悪い。俺、そろそろ帰るわ」
『『『『えぇーー!!!』』』』
「なんでぇなー遙もっと飲もぉや〜!」
絡み酒ウザい…。
これだからコイツと飲むのは嫌いだ。
『朝日奈くん帰っちゃうのぉ?あたしも帰ろっかなー酔っちゃったしぃー』
「やめといた方が良いよー。遙はなかなか自分の部屋に入れないから」
『べ、別にそんなんじゃないったらっ』
あーもう。うるさい。俺はさっさと帰らせてもらうからな!
「じゃ、後は楽しんでー。お先ー」
心のこもって無い言葉と笑顔を散々振りまき、さっさとそこを切り上げた。
わーわー言って引き止められ、結局店を出たのは10時過ぎてからだった。
早く帰りたい。こんなはずじゃなかったのによぉ!
なんでこんなに遠い所に連れてこられたんだよ…。
あの赤と青がいないのを良い事に、更に二人のことを一人、電車の中で愚痴り続けた。
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