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47 境界線がなくなった日9
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遙side
電車を降りられたたのは11時前で、流石にココも寝てんだろな。なんて思いながら早足で家路を急ぐ。
駅がマンションから近くて本当に助かった。
徒歩5分ほどで俺のマンションは見えてくる。
歩きながら、マンションを見上げると俺の部屋らしきところは電気がついている。
「寝てろって言ったのに…」
少し呆れながら、俺の帰りをただただ待っていてくれている可愛さに思わず笑みがこぼれる。
泣きながら帰って来てと言われては堪らない。
あの可愛さは天使並みだと思った。
泣き顔見たかったな…と煩悩が頭をよぎる。
何考えてんだ俺、最近よこしまな考えが目に余るぞ。
おかしい。本当におかしい。
もう、ただの同居人として見れなくなっている。
俺自身、本音を言えばどこで線引きしていいのか分からない。
まず、男に可愛いとかありえねぇだろ。
いや、でもアイツはかなり可愛い。あれをオカズに抜けるかもしれない。
いや、待て。それは流石にダメだろが。
自問自答しながら理性が俺の頭の中にあるのを再確認し、部屋のドアの鍵を開けた。
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