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59 仲直りする方法
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遙side
「もー。お前はそんなに下心満載で暮らしとったわけ?」
「うっせっ!」
俺はココと仲直りをしたいが、どうしたらいいか分からなくて、
こうして仕方なく…仕方なーーく大我と大輝に絶賛相談中なのである。
最初は時間が解決してくれるのだと思ったが、全くそうはいかなかった。
そして音を上げた俺は結局こうなったのだ。
「いやぁー…こんなにも遙がむっつりやったとはなぁ〜」
「いちいち、うるせぇなぁ!ちょっとは後悔してんだよ」
机に突っ伏し独りごちる。
「仕方ないなぁ、遙は」
「なんだよ大輝っ、自分は上手くいってるから笑いたいんだろ…っ」
少し顔を起こし大輝を睨め付ける。
「嫌だなぁ〜。いくら大我とラブラブだからって、そんなわけないし」
にこにことほくそ笑みながらイヤミのように言ってくる。
「完全イヤミじゃねぇかよっ」
「違うよぉー。困ってる遙にこれをあげようと思って」
そう言って、自分の鞄の中から2枚のチケットを取り出した。
「なんだこれ…」
「大輝…っ!それ俺らの…」
「クリスマス限定のペアチケット!本当は大我と行く予定だったんだけど、遙に頑張って欲しいから譲るっ」
ちょくちょく惚気けてくるが、それはまぁいい…。
「え、いいのか?大我がしょげてるけど…」
「いや、いいよ。貰ったやつだからお金もいいらないから」
「……なんかお前ほんといいヤツだな」
すげぇ。とんでもないくらい優男じゃん…。
「その代わり貸し1ね」
「おう!」
どうしよう。大輝に感謝だわ……。
柄になくしみじみと親友の優しさを噛み締めた。
「じゃあ、今年のクリスマスパーティは遙ん家な」
「え…………」
「貸し1なんやろ?」
にこにこと笑う二人の目が笑ってない…
あぁ。前言撤回する…。
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