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66 クリスマスの魔法
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ココside
「……手、繋いでもいいか」
唐突に告げられ、心臓が跳ねた。
「う、うんっ」
そっとオレの左手が握られる。
その手からオレのドキドキが伝わってしまいそうで怖い。
握られた手はとても安心出来るような温もりだった。
「あー…めちゃめちゃドキドキしてる」
「えっ、いや…っ!そのっ、えーっと」
「ちげーよ。俺のこと」
自分の事と勘違いをしてしまい、オレもドキドキしているのがバレて二重に恥ずかしかった。
頭の上でクスクスと笑う気配がして、頬を膨らます。
「もぅ…っ」
「俺と同じで嬉しいんだよ」
暗闇の中だが、照れくさそうにしているのが分かった。
「ほら、そろそろてっぺんだ」
いつの間にかゴンドラは一番高い所に到達しようとしていた。
「………すごい…」
ふと目線を外へ向けると、言葉がなかなか見つからないほどキレイな夜景が広がっていた。
「一度ココと来てみたかったんだ。キレイだろ?」
「クリスマスツリーもあんなに小さく見える…」
「後であそこも行こう」
「うんっ」
見渡す限り銀粉を振りまいたようにピカピカ光っていて、
車のライトでさえもキレイに見える。
「ココ。こっち向いて」
「ん?なn……」
え?
き、キス…………!?
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