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98 オレの秘密
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ココside
初めてハルと繋がってから数日が経った。
オレは、あるとても大事なことをまだ伝えてなかった。
ハルと出会ったあの嵐の夜…
アレを言えば、せっかく家に連れて帰ってもらうチャンスを逃すと思って、これ以上訊かないで、と言ってしまった。
せっかく昔のことを忘れようとしていたのに。
抱かれたあの日から、ハルに出会うまでの記憶が夢に出てくるようになった。
なぜそうなったかの原因は何となく分かる。
その行為が直接以前のオレに結びついてるからだと思う。
────────────────
嫌だ…怖いっ。
やめて……ハル助けて………
ハルっ、ハルっ!!
「あれ…?ここ…あ、家か。怖かった…また夢だ」
その夢を見る度、不安と恐怖が襲ってくる。
ハルの顔がみたい。声が聴きたい…。
あれ、ハルどこ行ったのかな
ソファからむっくり起きて、立とうとするとふらりふらり。
どてんっ!
「イタイ…ハルどこぉ?」
ん?と、朝風呂を終えたハルが、髪をタオルでワシャワシャしながら現れた。
上半身を晒し、引き締まった体にいやでも目が行ってしまう。
ローライズのボクサーパンツがエロさを引き立たせていた。
「なにしてんだ?」
「ふぇっ。コケタ…」
ハルが軽々と抱き起こしてくれて、体をぐったりと預ける。
「なんか唸ってみたいだけど大丈夫かよ」
「うん…。ハルが来てくれたからいい」
ハルの首に鼻をスリスリと擦りつけた。
「なに…甘えてんのか?」
クスッと笑われ、頬に軽く唇を当てられた。
もし、起きた時にハルがいなくなってたらどうしよう。
もし、これが夢で何もかも消え去ってしまったらどうしよう。
そんなことばかり考えてしまう。
これが現実なんだと思いたくて、ハルの匂いを胸いっぱい吸い込み胸に顔を埋めた。
急に抱きついて来たオレに少し驚きながらも、優しく包み込んでくれた。
頭を優しく撫でられ、その手の温もりが感じられて少し心が落ち着いた気がした。
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