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133 初詣3
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ココside
初めての神社、初めての初詣。
何から何まで、初めてのものばかり。
ふたりで行く初詣にテンションが上がって、ハルに色々な質問をしまくった。
それにもちゃんと、丁寧に分かりやすく教えてくれて、とっても嬉しかった。
よく晴れて雲ひとつない冬空が、赤色の神社がよく映えていた。
「あ!ハルっ、おみくじ引きたい、一緒に引こう!」
「俺はいいよ。ココ引いてきな?」
「引いてくる!」
ハルに貰った400円を握りしめ、おみくじと書かれた看板の受付に走っていった。
「おじさん!11番くださぁい」
「はいよ!11番ね。」
「どうだった?結果は?」
「小吉だったぁ~。」
大吉じゃなかった。残念。
でも、ある項目にとってもいいことが書いてあった。
『恋愛:この人を逃すな』
それって、ハルが運命の相手ってことだよね!?そうだよね!?
『出産:思わず早し安心せよ』
赤ちゃん……二人の子ども……。
ハルは結婚したいって言ってくれた。
でも、家族を増やしたいって思ってるのかな?
ハルはどんなお願いしたのかな?
気になるけど、人に言っちゃダメなんだよね?
「ハルはどんなお願いしたの?オレも言うからさ!」
「人に言ったら叶わなくなるぞ?いいのか?」
いいもんね
だって……きっとオレのお願いなんか、言う前からいつもハルに叶えてもってるから
「ハルともっと……幸せになりたい」
「それが願いごとか?」
「ん………そう……」
「それなら、絶対叶うぞ?」
ほぇ?どういう事?
ぽかんと口を開けていると、ハルが口を開いた。
「それ………俺もだから」
ぶっきらぼうにそっぽを向いてそう答えた。
やっぱりもう叶っちゃうじゃん
神様にお願いなんかしなくたって、ふたりで一緒にいればずっと幸せなんだ
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