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137 俺の決意3
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遙side
「準備はいいか?ココ。」
「ん。だいじょーぶっ」
「お前の事大好きだから、大切にしたいから。お前の事親に言いたい…分かってくれ。」
「いいよ…。遙となら、何でもヘーキだよ?」
「そっか。ありがとな…」
ピンポーン……
チャイムを押す手が少し震えた。
『はーい?どちら様ですか?』
懐かしい声がインターフォンから聞こえる。
「えっと……俺だけど……」
『遙くん!?あら!今年は帰ってきてくれたのね?今開けるね』
明るい声で俺の突然の訪問を喜んでくれた。
ちゃんと言おう……ちゃんと。
不安なのがココに伝わったのか、俺の手をギュッと握ってくれた。
急に安心出来て、ちょっと緊張が解けた。
「大丈夫だよね。ハル」
気を遣ってくれての行動か、とびっきりの笑顔をこちらに向けてくれた。
絶対、ココの方が不安だってのに…
俺がこんなところでヘバッてたらかっこ悪ぃよな!
決意が固まった時、家のドアがガチャリと開いた。
『お帰りなさい!遙くん!…‥ぁれ…?その子は誰なの?』
「おばさん…やっと…俺にも大切なヤツが出来ました。」
ハッキリと、一言一言を噛み締めながら、ゆっくりとそう告げた。
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